「フランス映画祭に再び戻って来ることができ、大変嬉しく思います。今、この瞬間、ステージ裏にはたくさんの監督や俳優が登壇を待っているのです」、オープニングセレモニーでこう語ったのはフランス代表団・団長のジャンヌ・モロー。世界的女優が団長とだけあって(第一回に続き2度目!)、セレモニーは例年にまして興奮気味の幕開けに。モーリス・グルド=モンターニュ駐日フランス大使、中田宏横浜市長、ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ・ユニフランス会長はそれぞれ挨拶途中でこの大女優に謝辞を述べていた。
 さて、中田市長にとって就任後初めてのフランス映画祭。「市長になって一番緊張するのはフランス映画祭だったんです。フランス語は話せませんし、フランス映画も何本も観てきたわけではないですし…」と苦笑しつつも、「日本の皆様もフランス人も、同じように文化とクリエーションを愛しています」(モンターニュ駐日フランス大使)とのコメントを受け、「横浜は映画発祥の地であるリヨンと姉妹都市。フランス人は映画でも絵画でも日本の文化を大切にしてますね」と開催の意義を述べた。
 プランティエ・ユニフランス会長は「このホールで未公開のフランス映画157本が上映され、およそ100本の作品が劇場で公開されました。映画祭開催10年間でフランス映画の観客は4倍に広がった」とコメント。
 舞台袖で彼らの挨拶を聞いていたジャンヌ・モローは「私たち代表団にとっての映画祭を3人の方が代弁してくれました」と言い、ユニフランス会長とお待ちかねのゲストを舞台に招聘した。ベルトラン・タヴェルニエ監督、マリー・ジラン、ジャック・ガンブラン、ベルナデッド・ラフォン、ビュル・オジェ、アンヌ・パリロー、カトリーヌ・ブレイヤ監督、エリック・ベルジェ、アンジェラ・ゲオルギューら総勢30人以上のゲストが壇上に並んだ様は壮観だった。

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フランス映画際横浜2002