新解釈で甦る実在したやくざの破天荒な生き様!!

今も色挺せることなく輝き続ける前作から実に27年、遂にあの衝撃作が甦る。前作と同じ二つの原作をもとに、『荒ぶる魂たち』『鬼極道』など数々のやくざ映画を手掛けてきた武知鎮典が脚本を執筆。戦後から1956年までの前作の時代設定を、1980年代前半からの現代に移行。現代的解釈と新たなエピソードを加えて、バブル経済、昭和の終焉、という混乱期にやくざに生きながら、やくざ社会全てを敵にまわして自滅した一人の男の半生を描き上げている。

世界が注目、日本一忙しい監督三池崇史、最新作!!

完成披露試写会が都内で行われ、監督の三池崇史、主演の岸谷五朗、有森也実らによる舞台挨拶が行われました。

三池崇史監督「ちょっとヘビーな2時間ちょっとですが、後半は、一緒に飛んでいただけるので、目で見るお薬ということで楽しんでください」
岸谷五朗「映画が完成して皆さんに見ていただけるというのは至福の喜びです。」
有森也実「奈落の底へようこそ。映画を見ていただければ分かると思いますが、奈落の底を楽しんで頂けたらと思います」

−−−−“新”という題名がついていますが、要らないような印象を受けますが・・・・
三池崇史監督「業界の掟なんで、必要ですね(笑)前作を深作監督が大変な想いで撮られていまして、まだ生々しい世の中で、撮影所パワーのあるころで、それが根底にあって、この作品が生まれたのですから、“新”どころか、“新”“新”“新”“新”というくらで、勝負するということでも無いので・・・・・。すごいなぁと感じるのは、主演のお二人が落ちていく様が遥かにパワーアップしています。」

−−−−冒頭に出演しているロングコートで登場する役者さんに関して一言。
三池崇史監督「制作費が無いものでキャスト費をひとり浮かすか、どうかで・・・(笑)また、出演してしまいました。(笑)」

−−−−眉毛がなくってパンチだったし、今とかなり印象が違いますが・・・
岸谷五朗「更生させて頂きまして(笑)役者は何でもできたほうがいいんでラーメン屋さんの役がくればラーメン屋さんでバイトしている奴が一番強いわけで、無駄ではなかったなぁと感じます。(笑)」

−−−−現場での監督はどうでしたか?
岸谷五朗「ぜひ、今日来場しているお客さんに現場に来てほしいなぁと思いますね。僕は、凄い瞬発力と発想力が生まれるというのを見ました。(監督を見て)この丸坊主の頭の中にあるんですねぇ。主人公が駆け抜けた時代と一緒に、1ヵ月半の撮影現場に監督がスタッフに付いて来いといった瞬間をわれわれが駆け抜けたということに関しては同じでしたね。三池崇史の風といったほうがいいでしょうか。」

−−−−この映画は、単なるやくざ映画に留まっていないと感じたのですが・・・
岸谷五朗「そうですね。この映画はラブ・ストーリーだと思います。しかも、非常に乱暴でめちゃくちゃな、ラブ・ストーリーですね。普通の人は認めないと思いますが、破天荒で究極のラブ・ストーリーですね。」

−−−−最初は拒んでいたのに、破天荒な人に愛を捧げた女性を演じて
有森也実「拒むというよりも、いつのまにか、心の中に居座ってしまったという感じですね。土足でずかずかと心の中を歩き回ってきた。自分は嫌だと断っても、認めてしまったという印象ですね。」

−−−−台詞よりも表情や演技が凄いなぁと感じたのですが
有森也実「あまり深く考えずに、私は愛して愛して尽くしたという感じでしたね。カメラが回っていなくても、自宅に帰っても胸騒ぎがする撮影でしたね。」

−−−−同姓として役の智恵子という女性をどう感じますか?
有森也実「私はあこがれますね。ここまで人のことを愛せたらいいなぁと感じましたね。」

−−−−印象に残るシーンは?
有森也実「プロポーズのシーンですね、初めて石松が智恵子にヘロインを打つシーンですね。」

−−−−余談ですが、今度、監督と共演するそうですが?
有森也実「“ラブレターズ”という朗読劇に三池監督と共演します。1回だけリハーサルをしまして、撮影の時の三池監督と違った三池監督が見られて、ラッキー!でした。撮影現場では、がーーーー!とう雰囲気なのですが、リハーサルでは、淡々と・・・淡々と・・・(笑)今回の映画の出演がきっかけで、私から監督にラブコールを贈って実現しました。」

−−−−最後にメッセージを
三池崇史監督「(会場にいる女子高生を見つけて)この映画は奇跡のR15でして、この映画を見終わってこの映画はR15でいいのか?と疑問に思うかもしれませんが、現実にプロデューサーの努力でR15になりました。高校生でも見られる麻薬撲滅映画ということに、描かれている道は厳しいですが参考にしてもらって正しく生きていただきたいと思っています。」

公開は、2002年6月22日(土)より新宿ジョイシネマ、シネ・リーブル博多駅レイトロードショー!

□作品紹介
新・仁義の墓場
□ラヴ・レターズ
http://www.parco-city.co.jp/play/loveletters200205/