フランス映画祭 2019 横浜 ラインナップ発表!フェスティバル・ミューズ 中谷美紀 ~仏語でフランス映画の魅力を語る~
フランス大使館にて、6/20(木)~6/23(日)に横浜で開催の「フランス映画祭2019 横浜」ラインナップ発表記者会見を行いました。フランス映画祭代表団・団長にはクロード・ルルーシュ監督に決定。今年のフェスティバル・ミューズの中谷美紀さんが、流暢なフランス語と日本語でご挨拶を行い、ユニフランス代表のジョルダーノからは、映画祭のラインアップや見どころの紹介がありました。
【日時】5月28日(火)11:00~12:00
【会場】フランス大使館 大使公邸(東京都港区南麻布4-11−44 )
【登壇者】中谷美紀(フェスティバル・ミューズ)
林文子(横浜市長)/ 川口均(日産自動車株式会社 副社長 チーフサステナビリティオフィサー)ローラン・ピック(駐日フランス大使)/イザベル・ジョルダーノ(ユニフランス代表)
ピック大使:
今年は27回目のフランス映画祭。昨年から横浜に戻って開催し、13000人ものお客様にお越しいただいて大成功となりました。ユニフランス70周年、横浜・リヨン姉妹都市提携60周年という記念の年でもあります。日仏の関係性をフランス映画祭で発展させ、映画が友情の橋渡しとなり、内容豊かなものになることを願っております。
林市長:
昨年13年ぶりに横浜での開催で、たくさんの方から「毎年やってほしい」と声をかけていただきました。フランス映画というのは、生きる喜びや哀しみを知れる日本人にぴったりの映画だと思っています。
そして、今年の映画祭に華を添えてくださるフェスティバル・ミューズを紹介させていただきます。凛とした美しさと優しさ、その胸に秘めた情熱、素晴らしい舞台女優として、映画女優として、そしてテレビに大活躍の方です。芸術や文化にも造詣の深い、中谷美紀さんです!
中谷:(まずはフランス語で、続いて日本語でご挨拶)
フランス映画祭がいよいよ開催となります。フランス映画はリュミエール兄弟が映画という素晴らしい芸術をこの世にもたらして以来、人々の心に寄り添い、そして誰かが言えなかった言葉を代弁し、時には世界に対して問題提起をする存在であり続けました。そうした素晴らしい映画の数々を、横浜のフランス映画祭で観ることが叶います。横浜の街は港町で、ご存知の通り、カンヌの街に少し似ています。映画もさることながら、街の風情も楽しんでいただけたら幸いです。ぜひ、皆様のご来場をお待ちしております。
川口副社長:
今年も日仏の文化交流に日産が貢献できることを光栄に存じております。実は横浜はSDGs未来都市、0カーボン横浜というのを掲げています。100%電気自動車である日産LEAFを今回の映画祭に役立ていただこうと、オフィシャルカーとして、本日もお持ちした次第です。
私世代で考えると、映画は青春や人生において意味のあるものです。私の青春時代はハリウッド映画ではなくて、まさにフランス映画が青春そのものでした。アラン・ドロンの『太陽がいっぱい』、『男と女』、カトリーヌ・ドヌーブの『昼顔』、『個人教授』・・・またレイモン・ルフェールの『白い恋人たち』のように音楽と映画が、心に深くしみわたるものでした。まるで印象派の絵画のように感じています。そんなフランス映画祭をサポートできるのは光栄なことです。
ジョルダーノ代表:
世界はたしかに動乱に満ちています。文化、特に映画は私たちを結び付けてくれるものです。今年のカンヌ映画祭でアラン・ドロンと会う機会がありました。彼が「自分の人生の中でひとつ重要なことがある。それは映画は自分をを幸福にしてくれたことだ」と語ってくれました。「フランス映画祭2019 横浜」の映画が皆さんを幸せにすることを願っています。
ジョルダーノ代表:
今年の上映作品のテーマは3つです。1つ目は「パリの街」。光の街であり影もある。『アマンダと僕』『ディリリとパリの時間旅行』の2つです。
第2のテーマは「女性の視線」で現代社会をみること。『愛しのベイビー』『カブールのツバメ』の2つです。
第3のテーマは「見捨てられた人々の報復」です。『シンク・オア・スイム』『崖っぷちの女たち』『社会の片隅で』『シノニムズ』です。
今回はミシェル・ルグランとフランシス・レイの追悼イベントも行います。以前、ミシェル・ルグランと話す機会があったのですが、どれほど日本が好きかを語ってくれたので「いつかフランス映画祭にきてほしい」と思っていましたが、残念ながら亡くなってしまいました。フランシス・レイは世界中で愛された音楽家で『男と女』でも知られています。
彼らの音楽はフランスの芸術の力がどれだけ大きいかを伝えてくれました。その演奏を担当するのは、慶応義塾大学 ライト・ミュージック・ソサイェティの皆さんです。若い人たちがつないでくれることを嬉しく思います。
今年のフランス代表団・団長は、クロード・ルルーシュ監督が務めます。彼は若い世代やあらゆるものに対してのゴッドファーザー的な立場です。カンヌ映画祭でお会いしましたが、公式のパーティなどにはいかず、小さな上映会で若い世代の映画を観ていました。ぜひ、若い人たちにクロード・ルルーシュ監督の言葉を聞いてほしいと思っています。
その後、Q&Aにて中谷美紀さんに「どんな映画が好きか」という質問が。
中谷:
10代のころからフランス映画が大好きでした。川口副社長もおっしゃっていましたが、フランス映画が私の青春でした。『気狂いピエロ』『勝手にしやがれ』『大人はわかってくれない』や、クロード・ルルーシュ監督の『男と女』『白い恋人たち』『愛と哀しみのボレロ』など。光と影を大切にとらえ、人々の人生をつぶさに見つめ、弱者にまなざしを向け、ピリッとした笑いもあるのがフランス映画だと思います。
フランス映画祭2019 横浜 Festival du film français au Japon 2019 開催概要
◼️期間:6月20日(木)~6月23日(日)
◼️会場:みなとみらい地区中心に開催(横浜みなとみらいホール、イオンシネマみなとみらいなど)
■主催:ユニフランス ■共催:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、横浜市 ■特別協賛:日産自動車株式会社
■フランス映画祭とは
1993年、当時のユニフランス会長で映画プロデューサーのダニエル・トスカン・デュ・プランティエにより横浜で誕生。2006年に会場を東京に移し、2011年より2016年まで、有楽町朝日ホール及びTOHOシネマズ日劇で開催。2012年からは、アンスティチュ・フランセ日本の協力により、地方での開催を実施。各地の映画ファンにも喜ばれるイベントとなった。フランス映画祭を通し、日本国内におけるフランス映画全体の活況を図ること、フランス映画を配給する各社の助けとなること、また、まだ買付のついてないフランス映画、新進の監督や俳優に日本で紹介される機会を作ることがその狙い。加えて、来日するゲストによるマスタークラスを実施し、日本の未来の映画の作り手との繋がりも重要視されている。
第25回という節目である2017年には、フランスを代表する女優のカトリーヌ・ドヌーヴが団長として来日。フランスでも人気の高い北野武監督が親善大使を務めた。昨年は13年ぶりに横浜に場所を移し、フランソワ・トリュフォー監督やジャン=リュック・ゴダール監督の名作でも知られる女優のナタリー・バイが団長を務め、フェスティバル・ミューズに常盤貴子さんが就任し、華やかに開催された。
横浜みなとみらいホール:5月29日(水)10:00より
イオンシネマみなとみらい:5月29日(水)8:00より
全作品チケット販売開始!!
詳細は公式サイトにて http://unifrance.jp/festival/2019/