WOWOWで11月11日(日)よる10時からスタートする向井理主演の『連続ドラマW パンドラⅣ AI戦争』。放送スタートを目前に控えた11月7日(水)、都内にて完成披露試写会ならびに脚本家の井上由美子、監督の河毛俊作、そして主演の向井理をはじめとする出演者による舞台挨拶が行われた。

【日時】11月7日(水) 舞台挨拶19:00~19:45(上映後イベント) 
【場所】スパイラルホール(東京都港区南青山5-6-23)
【登壇者】脚本家・井上由美子 河毛俊作監督
向井理 黒木瞳 美村里江 三浦貴大 山本耕史 原田泰造 渡部篤郎 (予定)※敬称

このドラマは、革命的な発明により“パンドラの箱”を開いた人々の運命を描く社会派ドラマシリーズの最新作 。これまでに三上博史主演『連続ドラマW パンドラ』(2008年)、佐藤浩市主演『連続ドラマW パンドラⅡ 飢餓列島』(2010年)、江口洋介主演『連続ドラマW パンドラⅢ 革命前夜』、そして堺雅人主演の『ドラマWスペシャル パンドラ~永遠の命~』(2014年)が放送され、いずれも時代を先取る鋭い切り口と密度の濃い内容から高い評価を受けてきた。

シリーズ最新作となる向井理主演『連続ドラマW パンドラⅣ AI戦争』(全6話)のテーマは「AI」。いまや将棋や囲碁でプロ棋士を負かし、ビジネスの世界でもAIロボットが導入されるなど、多くの分野で注目を集めている人工知能(AI)。しかし、これらの技術の進歩は、将来的にAIが人間の仕事を奪ってしまうのではないか、といった数々の問題を秘めている。その意味でAIはすでに開かれている“パンドラの箱”だと言える。
舞台挨拶には脚本家の井上由美子、河毛俊作監督、そして向井理、渡部篤郎、黒木瞳、原田泰造、山本耕史、美村里江、三浦貴大が登壇。それぞれに本作の見どころや出演の感想を語った。

■脚本家・井上由美子コメント
これまで10年間「パンドラ」シリーズを書いてきましたが、今回の「AI」が最も難しく、最も興味深いテーマでした。とりあえず今回の作品はAIに頼らず、苦しみながら書きました(笑)。振り返れば「地上波でも映画でもない作品を作ろう」という思いから、いつも挑戦させていただいて良かったなと思います。これまでのシリーズとは違い、今回は「パンドラの箱が開いている」とナレーションで語っています。その意味では最も近い未来だと思います。

■河毛俊作監督コメント
まさかシリーズが10年続くとは思いませんでした。今回の「AI」は一番現実に即した、すでに相当なリアリティーを持ったテーマで、すべての人間に関わり、人間の生き方そのものを変えかねない、そんな投げかけが出来ればと思っています。今回の作品では結論は出していません。しかし、私たち人間にとってはもはや避けられない道でもありますので、エンターテインメントとして楽しんでいただけたらと思います。

■向井理(鈴木哲郎役)コメント
今回、伝統ある「パンドラ」シリーズに参加させていただき、とても光栄に思っています。プレッシャーよりも、全力で充実した日々を送らせていただきました。この「パンドラ」シリーズは最初の放送から10年経ちましたが、今までご覧になってきた視聴者の方々にとって、どういう「パンドラ」になるのか、という期待値が高いと思います。今回のテーマは「AI」ですが、演じていた僕たちも結局、何なのか分かってない状態ですが、そういった科学技術や文明の進歩や発達がそれを取り巻く人間にどんな影響を与えるのか。「AI」に絡め取られていく人間たちが、どういう風に技術に向き合っていくのか。テーマとしては壮大ですが、僕は人間ドラマだと思って演じていました。表現、テーマ、映像、まさにWOWOWの真骨頂がこの「パンドラ」シリーズだと思います。

■渡部篤郎(蒲生俊平役)コメント
WOWOWさんのドラマにはもう何年も続けてお話しいただいて、毎回非常に緊張して仕事をしています。今回も難しい役でしたが、なんとか出来たのも…自分のおかげだと思ってます(笑)。俳優としてどうこうではなく、向井さんは人として、とっても誠実な方だと思いました。誠実な人間であることがとても魅力的で大事なことなんだ、と学ばせていただきました…なんかとっても良いこと言った気がする(笑)。

■黒木瞳(有薗直子役)コメント
今回は本当に難しい役でしたが、その分、本当にやりがいがありました。「パンドラ」シリーズの曲者の一人に加えていただき、光栄に思っております。(脚本の)井上さんからは「上品な人の中の下品さを楽しんで下さい」と言われました。井上さんの脚本はいつもハードルの高い脚本ですが、実際に演じて今は充実感でいっぱいです。

■美村里江(橋詰奈美役)コメント 
私たち役者は演技を通じてその職業の「ふり」をするのが仕事なんですけど、技術がこのまま進歩して、AIによって仕事を失う職業が増えていくと、もしかすると私たち俳優にとって、それぞれの職業の「らしさ」を表現する手段が変わって来るのではないかと肌で感じましたね。

■三浦貴大(東浩一郎役)コメント
僕自身、AIに興味があるので、すごくワクワクしながら現場にいられました。僕の中で医者と警察と弁護士が一番セリフが難しいと思っているのですが、今回は医者と弁護士が両方来て「どうしよう……」と暗い気持ちになりましたが(笑)、現場では進歩を楽しむという逆の気持ちになって演じていました。

■山本耕史(太刀川春夫役)コメント
僕は「パンドラ」シリーズにはスペシャルを除いてすべて、毎朝新聞の太刀川という役で出させていただいていて、今回、自分より年下の向井くんと共演して、作品と一緒に成長できているなと実感しました。
この「パンドラ」シリーズは毎回、問題を起こす主人公が「鈴木」という名前なんです。「いい加減気づけよ!」と思っていたのですが、太刀川は今回も気づけませんでした、ごめんなさい(笑)。

■原田泰造(上野智津夫役)コメント
僕が演じた上野智津夫という男はちょっと腹にイチモツを持った役で、向井くん演じた鈴木だけでなく、みんなと仲が悪い孤高な男でしたけど、現場はすごく楽しかったです。続編があったらまたやりたいです。手術のシーンは横に指導の先生がいましたし、すべて僕を中心に動いてくれて、僕は全然動かなくて良かったので、やってて気分が良かったです(笑)。

【『連続ドラマW パンドラⅣ AI戦争』ストーリー】
IT企業が経営するメディノックス医療センターでは、医学者の鈴木哲郎(向井理)が開発したAI「ミカエル」による患者の診断が行なわれていた。人間の医師が行なうよりも短時間で正確に、しかも無料で行なうAI診断は世間で評判を呼ぶ。AI診断を導入したIT企業のCEO・蒲生俊平(渡部篤郎)は、海外に後れを取らないためにも医療のAI化を進めていくべきだと主張。しかし、医師会会長の有薗直子(黒木瞳)は「時期尚早」と難色を示し、さらに優秀な外科医の上野智津夫(原田泰造)もAIに診断された患者の手術に当たることを不快に思っていた。そんな中、AI診断に基づいて上野が手術した患者が術後に容体が急変して亡くなってしまう。上野はAIが余計な診断をしたせいだと言い放ち、鈴木は上野の判断が間違っていたせいだと反論する。一方、記者の太刀川春夫(山本耕史)はAIで診断した患者が死亡したという情報をつかみ、独自の調査を始めていた。

脚本:井上由美子(「パンドラ」シリーズ、「白い巨塔」、『昼顔(2017)』)
監督:河毛俊作(「パンドラ」シリーズ)、村上正典(「連続ドラマW 真犯人」)
音楽:佐藤直紀(「パンドラ」シリーズ、『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』)
出演:向井理 黒木瞳 美村里江 三浦貴大 山本耕史 原田泰造 渡部篤郎 ほか
特設サイト:http://www.wowow.co.jp/dramaw/pandora4/

<関連情報>
WOWOWメンバーズオンデマンドにて「パンドラ」シリーズ3作品配信中
「パンドラ」(全8話)「パンドラⅡ 飢餓列島」(全7話)「パンドラⅢ 革命前夜」(全8話)
<関連特集>
「連続ドラマW パンドラⅣ AI戦争」放送記念!
向井理主演作「連続ドラマW アキラとあきら」(全9話) 11月13日(火)午後3時より放送&WOWOWメンバーズオンデマンドにて配信中