映画『バッド・ジーニアス』主演のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンと、監督のナタウット・プーンピリヤが緊急来日
平素よりお世話になっております。一人の天才少女を中心とした高校生チームが、知恵と度胸だけを武器に世界を股にかけ一大“カンニング・プロジェクト”に挑む様をクライム・エンタテイメントに仕立て上げた、映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(配給:ザジフィルムズ/マクザム)が、全国で絶賛公開中です。アジア各国で大ヒットを飛ばし、ハリウッドがリメイク権を獲得、世界的に注目されている本作は、日本でも 9/22(土)から新宿武蔵野館で公開し、公開 3 週間の興収で同館の歴代 No.1 を記録(リニューアルオープン以降)。日本では公開自体が珍しいタイ映画ながら、お客さんの熱狂的な声が後を絶たず、急きょ全国で拡大公開が決定し、11/5 時点で総ブッキング数は 100 館を超える大ヒットとなっています。これを受け、主演のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンと、監督のナタウット・プーンピリヤが緊急来日、11 月 3 日(土・祝)に渋谷シネクイントで行われた大ヒット記念舞台挨拶に登壇しました。タイ本国での公開から約 1 年半という満を持しての日本公開、さらには大ヒットとなっての来日に対する思い、同作の撮影秘話や観客からの Q&A にも真摯に応えました。
主人公の天才女子高生・リンを映画初主演ながら熱演したことで、第 16 回ニューヨーク・アジアンフィルム・フェスティバルのライジングスター賞や、米 Variety が選出するアップ・ネクスト・アワードを忽那汐里らと受賞するなど世界の数々の賞を受賞、またその恵まれた 9 頭身のスタイルを生かしトップモデルとしての活躍も目覚ましい、アジアで大注目の期待の新星チュティモン・ジョンジャルーンスックジン。MC から挨拶を求められたチュティモンは上映後の挨拶ということで、開口一番「映画気に入ってくれましたか?」と客席に語りかけ、観客からは大きな拍手が起こった。
プライベートでも何度も日本を訪れ、日本のアニメやお寿司といった和食も大好きという無類の日本好きの彼女は、観客のこの温かい反応に感無量の表情を見せ、「『バッド・ジーニアス』の大ヒットで来日でき、皆さんと会えた今回の来日が一番嬉しいです!」と語った。
プーンピリヤ監督も「私にとって、日本は心を穏やかにさせてくれる本当に特別な場所。そんな特別な地で自分の作品がヒットとなったことは本当に嬉しいです。」と語り、続けて MC から様々な映画賞を世界各地で受賞していることについてどう思うかと聞かれると、「この 1 年は嬉しすぎて、なんと言葉にしていいか分からないくらい幸せだった。日常生活に大きな変化はないけれど、この映画の各地でのヒットで色んな国の人から一緒に映画を作らないか、と言われる。自分自身に勇気をくれました。」と笑顔で語った。演技未経験のチュティモンを主役に抜擢したオーディションでは何をしたのか?と問われると監督は、「チュティモンは私がイメージする主役像にピッタリだったけど、やはり経験がないことで演技面では少し不安があったので、主人公リンのクールな演技をしてもらいました。そしたら、そのクールな演技が不安を一瞬で払拭するほど良かったから主演に抜擢しました。」と語った。さらに撮影が開始すると、演技の基礎から叩き込み、“天才は左利き”という監督の意向から左利きにする特訓もさせたとのこと。MC がこの左利きの特訓は大変だったのでは?とチュティモンに聞くと、天真爛漫な笑顔を見せながら「左利きになることは難しいことではなく、普段使わない筋肉を使う練習をしただけです。」と応え、役同様に知的で冷静な一面を垣間見せた。
そして最後のクライマックスさのスリリングな演出について、「オーシャンズ 11」や「ミッションインポッシブル」等に例えられることについて監督は、「スパイアクション風の作品が撮りたいと思っていたので、今まで自分が観てきて慣れ親しんだハリウッドへのラブレターとして作った一面もあります。」
と語った。