映画『Merry Christmas!』市村正親さん登壇、東京国際映画祭公式上映舞台挨拶
1843 年に出版され、これまでに幾度も映像化、舞台化された英文学の傑作「クリスマス・キャロル」が生まれる過程を描いた感動ファンタジー『Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~』が 11 月 30 日(金)に新宿バルト9ほかにて全国公開となります。
聖なる夜に家族が集って贈り物を交換し、お互いの幸せを祈る―。現在の世界中のクリスマスのお祝いのルーツには、欧米文学作家の代表格であるチャールズ・ディケンズの不朽の名作「クリスマス・キャロル」の影響がある。文豪の産みの苦しみとともにディケンズ家の奇跡を描き、大切な人たちと過ごすクリスマスシーズンを温かく彩ってくれる新たな傑作が誕生いたしました!170 年以上に渡って愛され続け、幾度も映画化されてきた「クリスマス・キャロル」の物語がいかにして誕生したのか、その創作過程とディケンズの心の旅を、御馴染みのキャラクター・スクルージとの出会いを交えながら、ユニークかつファンタジー感たっぷりに描いた感動作です。
11 月の公開に先立ち 10 月 31 日(水)、第 31 回東京国際映画祭にて特別招待作品として本作が上映され、日本語吹替版でスクルージの声を担当した市村正親さんが舞台挨拶に登壇! これまで 24 年にわたり、舞台で演じてきたスクルージへの思いを語ると共に、ハロウィンにちなんだトークで会場をわかせました。
■日程:10 月 31 日(水)
■会場:TOHO シネマズ 六本木ヒルズ スクリーン2
■登壇者:市村正親
カボチャや墓石が飾られたハロウィン仕様のステージに拍手で迎えられた市村さん。魔女に扮した司会者の姿を見て「僕もこういう格好をしてくればよかったかな(笑)?」とちょっぴり残念そうな様子。
東京国際映画祭への参加について「僕はいつも見ている側で、参加することなんてないと思っていました。この役で参加できて本当に光栄です」と喜びを語る。先日、25 日(木)に行われたオープニングセレモニーにも出席し、レッドカーペットを颯爽と歩いたが「他の映画の方たちは 2人とか 3 人とか大人数でしたが、僕はひとりで。階段でこけないようにと気をつけないといけないと緊張していました」と述懐。
今回、スクルージの日本語吹替版を任されたことに関しては「僕はかれこれ 24 年間、スクルージをやっていまして、日本でいまスクルージの声をやるのは僕以外にいないだろうってことで」と誇らしげ。一方で「(舞台では)昔は 1 時間くらいかけて老けメイクをしていたのが、いまは 30 分くらいでできるようになったんですが、この映画では(スクルージ役の)クリストファー・プラマーさんが 88 歳でほぼノーメイクで演じてらして、僕も彼のようにノーメイクでやれるようになるまで頑張ろうと思います!」とプラマーへの敬意を語ると共に、さらなる継続への意気込みを口にした。
映画では、主人公の作家ディケンズが、登場人物の名前を思いつくと、彼の目の前にその人物が出現するが、もし市村さんに同じ能力があったら、誰を出現させたいかを問うと「大人になった 2 人の息子たちを出現させたい。
そうしたら一緒に飲めるしね(笑)。僕の後を追って、役者になっているか? 全然違う職業なのか? 早く見たいですね」と“父”の顔で語った。
またハロウィンにちなんで、息子さんたちと仮装するなら? という質問には「さっき、僕のところに、上の子がチャッキー、ママがスパイダーマンになった写真が送られてきました。僕は普段、舞台で仮装みたいなことをしているので、逆に(今日は)なしにしようと思います(笑)」と語り、会場は笑いに包まれた。
最後にこれから映画を鑑賞する観客に対し、市村さんは「スクルージを知っている人は、こういう形で『クリスマス・キャロル』が生まれたのかと楽しめると思います。僕自身、24 年間やってきて、(本作を見て)発見がありました。またいつか、再演があるかもしれません。そのときのためにも参考に映画をご覧いただければと思います」と語り、舞台挨拶は幕を閉じた。
日本語吹き替え:市村正親、小野大輔、坂本真綾、江原正士 ほか
【監督】 バハラット・ナルルーリ
【出演】 ダン・スティーヴンス(『美女と野獣』、「ダウントン・アビー」)、
クリストファー・プラマー(『ゲティ家の身代金』『人生はビギナーズ』『サウンド・オブ・ミュージック』)、
ジョナサン・プライス(『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、「ゲーム・オブ・スローンズ」)
2017年/アメリカ/104分/カラー/2.35:1/原題:The Man Who Invented Christmas 配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
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