5/14(月)締め切りの映画『歩けない僕らは』(旧題:『嘘とホームラン』)の宣伝費のクラウドファンディングの認知度アップの目的で、佐藤快磨監督の参考作品『ガンバレとかうるせぇ』(出演:堀春菜、細川岳/釜山国際映画祭ニューカレンツ・コンペティション部門正式出品、PFFアワード2014で映画ファン賞と観客賞をW受賞)の上映会及び、佐藤快磨監督と5月26日にディーン・フジオカ主演の『海を駆ける』の公開が控える深田晃司監督(『淵に立つ』がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞)のトークイベントが開催されました。

映画『歩けない僕らは』は、岩井俊二プロデュースの連続ドラマ「なぞの転校生」、 映画『罪の余白』ほかで女優として活躍中の宇野愛海(なるみ・20)、『桐島、部活やめるってよ』『笑う招き猫』の落合モトキ(27)、『クズとブスとゲス』『美しい星』の板橋駿谷(33)、『空(カラ)の味』主演で第10回田辺・弁慶映画祭 女優賞を受賞し、17年は、『過ぎて行け、延滞10代』(監督:松本花奈)といった主演作が続けて劇場公開された堀春菜(21)、PFFアワード2016の観客賞受賞作『ヴァニタス』主演の細川岳(25)、映画『ENDの中で』の門田宗大(23)、『運命じゃない人』の山中聡(46)、ベテラン女優の佐々木すみ江(89)が出演し、回復期リハビリテーション病院の新人理学療法士と、彼女を取り巻く人々を描く作品です。

本作は、5/14(月)まで、一般から資金調達を募るクラウドファンディングのプラットフォーム「MotionGallery」で、映画の映画祭出品及び東京・大阪での上映(佐藤監督の長編第1作目である『ガンバレとかうるせぇ』との同時上映の機会も模索)のための宣伝費の支援を募っています。

http://motion-gallery.net/projects/arukenaibokurawa

トークイベントは、佐藤快磨監督の『ガンバレとかうるせぇ』を2回観た深田晃司監督の、「高校の同級生の喧嘩があったりと、ある意味ではベタな話なんですけれど、青春ものの定番を全部外してくるというか、人物・キャラクターの作り方の面白さで、ここまで新鮮・リアルに見えるんだなというのが面白かった」という感想からスタート。

「キャスティングに、大作映画だとそう見られないようないい顔が揃っているなと思いました。」と言う深田監督に、佐藤監督が「マネージャー役の堀春菜さん、キャプテン役の細川岳さん、エース役の布袋涼太さん、先生役のミョンジュさん以外のメインキャストは、当時僕がバイトしていたバルト9のバイト仲間です」と話すと、会場中がビックリ!大人数のサッカーの練習シーンは、監督の母校のサッカー部の当時の1年生に出て頂いたとのこと。

堀春菜さんに関しては、『ガンバレとかうるせぇ』の撮影の2年前に、佐藤監督がスタッフとして入っていたワークショップで号泣する演技に衝撃を受けたそう。「いざ2年後映画を撮るとなった時に、堀さんが当時いた事務所のホームページを見たら辞められていて、その後SNSで検索してもひっかからなくて、撮影1週間前にもう一度『堀春菜』と検索したら、たまたまその前の日にTwitterを始められていた。『2年前の佐藤です』とお声がけさせていただいたんですけど、堀さんは覚えていなくて、お母さんに相談して、三者面談をして、1週間後に1週間秋田で撮影をして、堀さんの映画デビュー作となりました」と運命的なエピソードを披露。堀さんのワークショップでの演技について聞いた深田監督は、「『ガンバレとかうるせぇ』では、感情を爆発されるような芝居ではなく、抑える芝居でしたね。普通に演じると、役者さんの生理としては、感情を込めたくなるところを、監督が抑えさせているんじゃないですか?」と分析しました。

『ガンバレとかうるせぇ』の英題をつける際に、「ガンバレ」という言葉にしっくりくる訳がなく、最終的に”Don’t Say That Word(その言葉を言わないで)”というタイトルにしたという裏話も披露された。『歩けない僕らは』は、”Sticks and Stones”という英題で海外映画祭にエントリーをする。

5月14日(月)までhttp://motion-gallery.net/projects/arukenaibokurawa でクラウドファンディングで宣伝費の支援を受け付けている新作『歩けない僕らは』について、佐藤快磨監督が、「脳卒中になった方などが、急性期を過ぎてから、国に定められた一定期間、入院しながら集中してリハビリを行う回復期リハビリ病院が舞台で、そこのセラピスト(理学療法士)さんと患者さんの関係性を描いた作品です」と説明すると、深田監督が、『歩けない僕らは』のポスターを見て、『ガンバレとかうるせぇ』主演の堀春菜さんと細川岳さんのお名前を発見!「それはちょっと楽しみですね。4年経って、結構成長しているんじゃないですか?」と聞くと、佐藤監督が「細川君は髪が伸びて」と答えると、会場は大爆笑!『ガンバレとかうるせぇ』の撮影当時、細川さんは高校生ではなかったけれど、堀さんは実際に高校生だったそう。

佐藤快磨監督は、池袋シネマ・ロサで5月10日(木)まで連日20:30より上映中の「バウムちゃんねる映画祭」(http://baumandkuchen.com/baum_fes/)で、短編映画『ハッピーハッピーサタデー』(5分30秒)が上映されており、深田監督は、「すごく面白かったです。ラストシーンが素晴らしいので、ぜひラストシーンを観に行って下さい」と大絶賛

深田晃司監督は、映画『海を駆ける』の小説版が5月11日に発売され、映画は、5月26日よりテアトル新宿ほかにて公開。監督曰く、「『淵に立つ』と全然違う雰囲気で、インドネシアのバンダ・アチェに観光に行った気分で観れる映画なので、ぜひ気楽に観て頂きたい」とのこと。また、6月16日から6月29日まで21時より渋谷のシアター・イメージフォーラムにて特集上映「深田晃司まつり2018」が開催。5月30日まで、新作短編映画『ジェファソンの東』制作とプレイベント『映画茶話』企画制作のクラウドファンディングを行っている。

https://motion-gallery.net/projects/kojifukadacinemaparty2018