10 月 5 日から、スペイン・シッチェスで行われている「シッチェス・カタロニア国際映画祭」で、Anima’t 部門(アニメーション部門)公式招待作品として『ひるね姫〜知らないワタシの物語~』の公式上映が行われ、神山健治監督が登壇した。今年で記念すべき 50 年目を迎えるシッチェス映画祭は、ファンタジーやホラーに特化した映画祭として、ベルギー・ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭、ポルトガル・ポルト国際映画祭と並ぶ世界三大ファンタスティック映画祭の一つに数えられ、その年の賞レースにも影響を与えるといわれる映画祭である。特にアニメーション部門は世界的に注目される作品が集まり、過去には『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『百日紅〜Miss HOKUSAI〜』『君の名は。』などが最優秀賞を獲得している。10 月 8 日、会場の CINE RETIRO は多くのファンで埋まり熱気溢れる中、神山監督が登場すると、大きな拍手で迎えられた。作品の紹介と、家族をテーマにした想いなどを語り、実は神山監督が初めて受けた海外からの取材が、スペインのテレビ番組だったことを披露すると、大きな拍手があがった。上映後には、夢と現実を行き来するという設定の面白さや作画のクオリティに、多くの絶賛の声が聞かれた。また、メイン会場には熱心なファンが詰めかけ、神山監督が現れると『攻殻機動隊 S.A.C.』などの DVD パッケージを手に、サインを求める人たちの列ができていた。『ひるね姫』は、これまでもニューヨーク国際子ども映画祭、アヌシー国際アニメーション映画祭、上海国際映画祭など、海外の映画祭で次々と上映され、好評を博しており、世界 45 の国と地域での配給が決定している。スペインでも 10 月 20 日から公開される。日本では、9 月 13 日より Blu-ray&DVD が発売している。

Blu-ray&DVD 好評発売中
●原作・脚本・監督を務めた神山健治の、2017 年公開オリジナルアニメーション映画!
『東のエデン』『精霊の守り人』『攻殻機動隊 S.A.C.』を手掛けた神山健治監督の映画最新作。2020 年、東京オリンピックの 3日前を舞台に、岡山県の高校に通う主人公・森川ココネが、「現実」と「夢」を行き来しながら「家族」の秘密を知っていく、スペクタクルロードムービー。
●実力派キャストが結集!主演&主題歌を担当したのは女優・高畑充希!
主人公・森川ココネ役を演じたのはアニメーション映画初参加、女優の高畑充希。森川ココネの名義で、今作の主題歌になった、名曲「デイ・ドリーム・ビリーバー」も担当した。幼馴染・モリオ役には満島真之介、ココネの父親・モモタロー役には江口洋介が声優初参加。更には古田新太、高橋英樹と実力派の面々が揃った。
●アニメーションの未来を見据えた、制作工程デジタル化の挑戦!
今作のためにスタジオ「シグナル・エムディ」を 2014 年に立ち上げ、絵コンテ、作画のフルデジタル化を導入して制作作業の効率化を図るなど、新たな体制で臨んだ。