園子温、矢口史靖、李相日など日本映画界の第一線で活躍する監督たちを世に送り出してきた新人監督の登竜門「PFF(ぴあフィルムフェスティバル)」。<PFFアワード2014>ジェムストーン賞を受賞した小田学監督の長編デビュー作『サイモン&タダタカシ』が開催中の第39回PFFのクロージング作品として選出され、本日初お披露目となる完成披露上映が実施されました。

【映画初出演 阪本一樹と商業映画デビュー小田学監督が人生初めての舞台挨拶】
今だからこそ語れる撮影秘話や先輩俳優 須賀健太とのエピソードなど語る

園子温、橋口亮輔、矢口史靖、熊切和嘉、李 相日、荻上直子、内田けんじ、石井裕也など日本映画界の第一線で活躍する監督たちを世に送り出してきた新人監督の登竜門「PFF(ぴあフィルムフェスティバル)」。500本以上の応募があった2014年のコンペティション部門で、革新的でチャレンジングな作品に贈られるPFFアワード ジェムストーン賞を受賞した小田学監督の完全オリジナル脚本の長編デビュー作『サイモン&タダタカシ』の公開が2018年春に決定し、本日第39回PFFにて完成披露上映が実施されました。上映には本作で映画初出演&初主演を演じ切った阪本一樹と、小田学監督が登壇。二人とも人生初めての舞台挨拶ということで、緊張気味で舞台挨拶がスタート。今回初めて商業映画を監督することになった小田監督は「自主映画と大きく違うなと思ったのは、自主映画はすでに知っている仲間たちと撮影するのでコミュニケーションを新たにとる必要がないんです。でも今回は新しいスタッフもいて、特に主演の阪本(一樹)さんとは共通言語をさがすところから始める必要がありました。

監督としてとても勉強になった経験でした」と当時を振り返りました。映画初出演の阪本一樹は「初めてのお芝居の経験だったので、クランクインの1か月ほど前から小田監督とふたりで稽古をする時間を設けて頂きました。稽古中に“今の良かったよ”といわれるときと“それはちょっとちがう”といわれるときがあって、実はその差があまりわかっていませんでした」と今だから言えるエピソードを暴露。場内は笑いに包まれました。さらに阪本と一緒に主演をつとめ、当日登壇できなかった須賀健太からはサプライズコメントが到着。「余裕のある撮影スケジュールではなかったのですが、撮影4日目ぐらいにふと監督の足を見たら膝に“パワー”って書いてあって監督の気苦労を知りました(笑)。まわりのスタッフさんに聞いたら、体のいたるところにパワーと書いていたそうです」と撮影秘話を語りました。さらに同じ事務所の後輩でもある阪本に対し須賀から「尊敬する俳優はだれですか?」とコメント内で質問があると阪本は「須賀健太さんと言うように言われています(笑)。撮影の空き時間に“尊敬する俳優は誰ですか?”“須賀健太さんです”と何度も練習させられました(笑)。でも須賀さんは、演技初挑戦の僕にも優しくて、現場も盛り上げてくれて、お兄ちゃんみたいでした」と語りました。小田監督から「撮影までがすごく長く感じたんですが、撮影はあっという間に終わってしまって、完成した今はなんだかさみしい気持ちです。今日この作品を見てお客さんの反応が気になります」とコメントがあり、主演の阪本一樹からは「初めて脚本を読んだ時は普通の青春物語かと思いましたが、実際は全然違いました。特に最後のシーンで、ある人たちに襲われるシーンがあるのですが、完成したものを見るとすごいことになっていて感動します。ぜひ見てください」とコメントがあり、本編上映がスタート。快活なセリフまわしによるコミカルなシーン、阪本演じる親友に恋をした男子高校生の切ない心情、そしてこれまでに見たことがなかったまさかの展開が交錯する『サイモン&タダタカシ』に上映中は笑いが起こり、終演後は未来の日本映画界を支える小田学監督と阪本一樹に温かい拍手が送られました。