よしもと祇園花月で「京都国際映画祭2016」プログラム発表会見を開催!オープニングセレモニーは、世界遺産・元離宮二条城で実施!(1/3)
9月6日(火)、よしもと祇園花月で「京都国際映画祭2016プログラム発表会見」が行なわれました。司会は、ブラックマヨネーズとKBS京都の遠藤奈美アナウンサーが務めました。
2014年、「京都映画祭」の伝統と志を引き継ぎ、京都ならではの伝統文化を伝承しつつ、新たな映画文化の創造を図るべく、映画祭として新たな歴史の幕をあけた「京都国際映画祭」。
「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマとした、他に類を見ない映画祭です。
今年は10月13日(木)〜16日(日)に開催。キャッチコピーは「京都上ル上ル(あがるあがる)」に決定しました。
新鮮な驚きや感動のステージとなる京都の街に、「上ル上ル(あがるあがる)」というコピーを添えて祝祭感を表現。
ヴィジュアルでは京都というイメージを心地よく裏切るような、インパクトの強い情景を描きます。京都出身のブラックマヨネーズは、これまでの映画祭での思い出をふり返りつつ、「僕らも毎年楽しませてもらっています」と小杉。
まずは、京都市長の門川大作様よりご挨拶がありました。
「伝統を引き継いでいただき、今年で3回目を迎えました」と笑顔。そして、文化庁の京都移転を契機に文化・芸術の振興により力を尽くすとのことで、「京都の文化で創造的な地域社会を作る、文化で日本中を元気に、さらには世界から尊敬される日本を作る、という主旨は『京都国際映画祭』の主旨と一致するんではないかと感じています」とも。また、今年10月に行われる「スポーツ・文化・ワールドフォーラム」など、京都から全国へ、世界へと発信する催しが続くことを語り、「文化で幸せを、文化で地域を起こしていくという主旨も、『京都国際映画祭』と同じ。先頭に京都が立ち、この映画祭が開催されるのはうれしい限りです。オープニングセレモニーが元離宮二条城で開催されることも、京都として大変うれしいこと。精一杯、盛り上げてまいりたいと思います」と語りました。
続いて「京都国際映画祭」実行委員会・名誉実行委員長 中島貞夫監督よりご挨拶。「この京都に来て映画の仕事に携わったのは、昭和34年。今から半世紀以上前でございます」と語り、映画祭への想いを明かしました。「それ以来、京都の映画界と共に生きてきたわけですが、今回は“名誉”と付いています。『隠居の歳だよ』ということだと思うのですが、京都で映画に携わった私としては、京都の映画界はあり続けてほしいし、京都がひとつの文化の発信地であってほしいと思っています。そのためには、歳をとっていますが『京都国際映画祭』を核として、以後の京都文化の発展のために、どういうことができるのかを命の限り携わっていこうと思っています」と語りました。また、「映画祭とは、皆さんにたくさん来ていていただいて、初めて存在が明確になる催しです」とも。「お客さんに会場に足を向けてもらう、そのためには皆さんのお力が何よりも大切でございます。皆さんのお力を貸してください。今日はお願いしに参りました。どうぞ皆さんのお力で盛り上げてください」と話しました。
「京都国際映画祭」実行委員会・実行委員長 中村伊知哉様からもご挨拶がありました。
「一千数百年の歴史がありながら、映画やゲームなどのポップカルチャー、最先端の技術がぎゅっとつまった京都は、“奇跡の都市”だと思います。『映画もアートもその他もぜんぶ』ということで、京都を愛する皆さんが繋がってすべてを楽しんでいただきたいと思っています」とご挨拶。また、今回のキャッチコピー「京都上ル上ル」にも触れ、「東西南北、京都の街をすべて使って京都の空へと上がりましょう。京都の全部の魅力を世界に発信するためには、中島監督の力をお便りしようと思っていますし、奥山和由プロデューサーのお力、関係者の皆さんと共に力を合わせて盛り上げていきたいと思います」と意気込みを。
さらに、「京都国際映画祭」総合プロデューサー 奥山和由さんより「京都国際映画祭」についての概略説明が行なわれました。2013年の、京都国際映画祭準備委員会発足より、総合プロデューサーとして、今までにない映画祭を考えてきた奥山和由さん。「映画祭ということで、毎年初出しの作品を一所懸命探しているんですが」と切り出し、「この間、『ウォーナーの謎のリスト』という作品に出会うことができました。ラングドン・ウォーナーという方は、第二次世界大戦中に、京都の文化財をはじめ、日本の文化財について「空爆してはいけない151のリスト」を作ったそうです。諸説あるんですが、彼は『このリストのどこかが破壊された時には、世界文化の大変な損失になる』と添えてあったといいます。この映画を観て久しぶりに感動しました。本当に京都は文化の発信力を持っていて、文化がこの都市を作りました。ここで映画祭をできるのは至福の至りでございます」と語りました。さらに「1回目で産声を上げ、2回目は育ち盛り。思春期を迎えたように、やりたい放題やらせていただきました。そして今年は成人して大人になり、社会に責任を果たしていく一人前の映画祭になりたいと思っています。個性を強調し、メッセージを強烈に発信していく映画祭になっていきたいと思います」と意気込みを語りました。
続いて紹介されたのは、今年の京都国際映画祭のオープニングセレモニーが実施される世界遺産・元離宮二条城。本映画祭の参加上映作品やアート作品、アート展示、各プログラムの見どころ等を行います。
ブラックマヨネーズのふたりは、「京都出身の人間も、元離宮二条城に来ると背筋がシャンと伸びる。ここでオープニングセレモニーが行われるとは、すごいセレモニーになりそうです」と語りました。
まずは「映画部門」からの紹介です。
日本映画の父である故・牧野省三監督の名を冠した「牧野省三賞」は、日本映画の発展に寄与した映画人に贈られる賞。2014年は木村大作さん、2015年は野上照代さんが受賞されました。
今年の「牧野省三賞」の受賞者は、10月13日(木)、元離宮二条城でのオープニングセレモニーにて発表します。
続いて国際的な影響を持つ俳優に贈られる「三船敏郎賞」の紹介です。
日本人離れした躍動感あふれる野性味、壮絶なアクションは、世界の映画表現・演技において革命的な影響を与えてきた三船敏郎の名を冠した「三船敏郎賞」。
2014年は役所広司さん、2015年は仲代達矢さんが受賞されました。今年の三船敏郎賞の受賞者は10月16日(日)のクロージングセレモニーにて発表します。
続いて「上映プログラム」の紹介です。
「オープニングプレミア上映」では、三船敏郎の波乱万丈な人生と映画作品、そのサムライ精神に迫ったドキュメンタリー映画「MIFUNE:THE LAST SAMURAI」を上映。
「ドキュメンタリー」では、映画とは、生きるとは何かを見つめ直すドキュメンタリーや、実話に基づくノンフィクション作品、作品に携わった方々による討論会の実施などを行い、作品の本質に迫ります。
また、佐村河内守氏を取り上げ話題になった映画「FAKE」など、数々のドキュメンタリー作品を手がける森達也監督のドキュメンタリー作品を上映する「森達也特集」も開催。
「サイレント映画」は、「チャップリン特集」、「短編コメディ傑作選」、「おもちゃ映画傑作選」、「小津安二郎」という、多彩な4つのプログラムで展開。
これまで放送局と吉本興業で数多くの映画を共同制作してきた「TV DIRECTOR‘S MOVIE」では、ゲストの登壇と共にプレミア上映を実施します。
「特別上映作品」では、地域映画連携作品の他、多彩なプログラムを予定。また、中島貞夫 京都国際映画祭実行委員会 名誉実行委員長が監督を務めた「時代劇は死なず、ちゃんばら美学考」の上映を京都国立博物館で本映画祭と共催して行います。
「映画部門」の紹介が終わったところで、総合プロデューサー・奥山和由さんが再び登壇。ゲストにオープニングプレミア作品「MIFUNE:THE LAST SAMURAI」の三船力也様が登壇。
「MIFUNE:THE LAST SAMURAI」のトレーラー作品を上映し、その魅力を紹介しました。