いよいよ公開間近となり、世紀の決戦へのカウントダウンが始まった本作ですが、本日6月1日(水)@北海道 札幌ドームにて、貞子、伽椰子、俊雄が登場しての始球式イベントを行いました。

貞子vs伽椰子 映画公開記念 ファーストピッチセレモニー 実施概要
■開催日 6月1日(水)
■実施時間 17:40〜17:45
■会場 北海道 札幌ドーム
■登壇者 貞子 / 伽椰子 / 俊雄

★ 始球式(ファーストピッチセレモニー)レポート ★

高校野球において毎年のように囁かれる言葉、「甲子園には魔物が棲んでいる−」、しかし魔物ならまだマシです。本日、ペナントを巡って白熱するプロ野球のグラウンドに、魔物よりも恐ろしい日本最恐の怨霊たちが降り立ちました。

場所は北海道 札幌ドーム。対戦カードは北海道日本ハムファイターズ×東京ヤクルトスワローズ。ホームチームであるファイターズを鼓舞するファイターズガールのダンスに場内が沸く中、突如、バックスクリーンのオーロラビジョンに異変が。ノイズが発生し、徐々に映像は消え、やがて砂嵐状態に。怯えたファイターズガールがグランドから去り、異常事態に観衆がザワつき始めると、ビジョンには画面から這い出てくる貞子の姿が!慄く場内!泣き出す子供たち!

その刹那、実体としてグランドに登場した貞子がグローブとボールを携えマウンドへ。続いて出現した伽椰子は金属バットを片手にバッターボックスに向かう。その傍には俊雄。場内DJにより、これから彼女たちが「ファーストピッチセレモニー(試合や始球式の前に行われるセレモニー)」として【野球対決】する旨が告げられると、観衆のボルテージは一気に沸点を超え、もはや異様な盛り上がりに!

それもそのはず。これまで日本のプロ野球には数々のライバルたちの名勝負があった。長嶋vs村山、江夏vs王、落合vs山田、江川vs掛布、清原vs桑田、イチローvs松坂…、そんな峻烈な戦いに彩られてきた球史に新たな1ページを刻むであろう、世紀のライバル対決が、今まさに眼前で繰り広げられようとしているのだから。

日本人メジャーリーガー・前田健太ばりのマエケン体操を見せつけ伽椰子を挑発する貞子。ファイターズの人気選手・中田翔の尻振りルーティンを炸裂させて貞子に対抗する伽椰子。それをじっと体育座りで見つめる俊雄。札幌ドーム始まって以来、いや日本プロ野球始まって以来のカオスすぎる光景に、観衆のテンションは最高潮!そして・・・、ついに・・・、その時は来た・・・!!

大きく振りかぶった見事なフォームから、呪いを込めた渾身の魔球を放つ貞子。まさかの豪速球! しかし次の瞬間さらなる「まさか」が! どっしりとした構えから負けじと怨念を乗せ、豪快にフルスイングする伽椰子。果たしてそのバッドは見事にボールを捉え、三遊間を抜けるクリーンヒット!! 貞子が伽椰子に完敗!!!! ビジョンに表示されたスピードガン(球速測定器)の数値は時速96km! つまり貞子はプロ野球選手ばりの速球を投じ、そして、そんな恐ろしい球を伽椰子は打ち返してみせたのだ!

さらに衝撃は続く。すぐさま一塁に走ろうとする伽椰子。しかしわずか数歩でグランドにへたり込んでしまう。そう、彼女は本来、立って歩けないキャラクターなのだ!(うっかり本人も忘れてた!)。しかし次の瞬間、伽椰子の背後から白い影が。それは母親の代わりに一塁へ向かおうと全力疾走する俊雄!! 彼のTシャツには「I ❤ (LOVE) 伽椰子」の文字。札幌ドームに炸裂する怨霊の親子愛!! そんな俊雄の姿を呆然と見やりながら、敗戦のショックでマウンド上にパタリと倒れこむ貞子。俊雄は一塁を踏むと、すぐに踵を返して母の元へ駆け寄り、親子水入らずで歴史的な大勝利を喜び合う。

衝撃の連続にどよめきの止まらない観衆をよそに、ファイターズのマスコットキャラクター:B・Bに肩を借りながら貞子が退場すると、球史、そして映画史に残る、大狂乱のファーストピッチセレモニーは終了となりました。