NETFLLIXオリジナルドラマ「火花」ドイツ・ニッポンコネクション舞台挨拶
この度、ドイツを代表する文豪ゲーテが誕生した町、フランクフルトで開催中の「ニッポン・コネクション」第16回日本映画祭のニッポン・シネマにおいて、日本を代表する文豪・又吉直樹さん原作/NETFLLIXオリジナルドラマ「火花」(6月3日(金)より世界190ヵ国で全10話が一挙に同時配信)が出品されました。28日に1〜3話の上映、29日には、約10時間に及ぶ全10話の上映が行われ、両日、林遣都さん、波岡一喜さん、そして本作の7話・8話を担当した久万真路監督による舞台挨拶が行われました。10話の上映後には、大きな拍手が巻き起こり、会場で涙を流す観客も。また、漫才という文化への関心も高まったというコメント(2ページ目)も多く寄せられ、本作の世界配信(6/3より全世界190カ国へ同時配信)へ向けて、大きな手ごたえを感じられる上映となりました。
【オフィシャルレポート】
22時という遅い時間帯での上映にもかかわらず、300席満席の客席を前に、林遣都さんは満面の笑みを浮かべて、「日本で俳優をやっている林遣都と申します。こうして、海外の方にご覧頂く機会を頂けたことを、とても嬉しく思います。海外の方に胸をはって観ていただける素敵な作品になったので是非楽しんでいってください。」と挨拶。続いて、波岡一喜さんは、「こんばんは!私は波岡一喜といいます。来てくれて本当にありがとうございます」をドイツ語で挨拶。「ここからは日本語で・・」と照れ笑いをしながら、「嬉しい!こんなにたくさんのお客さんがいらっしゃると思わなかったので泣きそうになりました。今日昼間、フランクフルト市内を回り、天候もよくとてもいい日なんだと思いました。今ここに来てもっといい日だと感じました。楽しんでいってください」と興奮気味に挨拶。さらに、7話・8話を担当した久万監督は、 「漫才に青春をかけた男たちの物語を、みなさんがどう受け止めてくださるか、ドキドキもしていますがよい評価を頂けることを、期待しています。思いっきり笑って楽しんでいってください」と語りました。
また、Q&Aでは、原作についての質問が飛び、林さんからは、「この物語の原作をかかれた又吉直樹さんは、この物語の主人公のように漫才をされている日本でも大変な有名な芸人さんです。また、昨年、日本では歴史的な文学賞である芥川賞を受賞し、日本中がこの物語に魅了され、感動の渦にのまれました。」と回答。世界配信についての意気込みを問われると、「日本で俳優として活動をしていると、海外で作品をご覧頂ける機会がなかなかないので、作品を生み出してくれた又吉さんに感謝しております」と又吉さんへの感謝の意を表しました。また波岡さんは、「世界中で配信されたら、もっといろんな人が見てくれますよね。もっと有名になりたい!」とコメントし、会場を沸かせました。
さらに久万監督からは、「5人監督がひとつの作品を手掛けるというのは、日本でもなかなかない試みです。この作品は映画監督と映画のスタッフが手掛けています。僕たちは一本の映画を作るつもりで臨んでいました。総監督の廣木隆一監督を筆頭に、それぞれの監督が切磋琢磨し、いい意味で競い合ったことが作品にうまく反映されていると思います。」と語り、映像作品における新しい表現のあり方を示唆しました。
【観客からのコメント】
◎40代男性:とても素晴らしかった!本当に感動しました。会場から出た瞬間、胸がいっぱいになりました。若い方が一生を掛ける覚悟で「どうしたら面白い漫才ができるのか」を日々求め続ける姿が印象的でした。
◎女性2人組:ひとことで言えば素晴らしかったです。最初は笑えるコメディかと思ったけれど真剣な話もあり感動もあり、面白かったです。観る前は漫才のことは知らなかったので、今は理解できた気がしますし、漫才師になるためにどんなことをするのか、裏側も分かり、とても勉強になりました
◎20代男性:実は日本の人気お笑い芸人のファンなのですが、漫才がどういうものなのか、これまでは知らなかったので、この作品を観てやっと理解できたなと思いました
◎ご夫婦:考えさせるところ、悲しくなるところもありつつ、笑えるところもあっていろいろな感動ができてとてもよかった