映画初主演の中村里砂で待望の実写映画化 『少女椿』初日舞台挨拶
いよいよ本日より全国順次公開となった映画『少女椿』にて、本作の出演者と監督による舞台挨拶が行われました。
『少女椿』初日舞台挨拶レポート
◆開催日程:5月21日(土)
◆場所 :シネマート新宿(新宿区新宿3-13-3)
◆登壇者 :中村里砂(26)、風間俊介(32)、森野美咲(30)、武瑠(SuG)、佐伯大地(25)、TORICO監督(敬称略)
【イベントの様子】
著名人にも熱狂的ファンを持つ丸尾末広原作「少女椿」の初日舞台挨拶がシネマート新宿にて本日5月21日に行われ、
映画初主演で圧倒的な雰囲気を持つ中村里砂、西洋奇術を操る男という原作設定の難しい役所でも、その演技力を遺憾なく発揮した風間俊介らが登壇しました。
会場では、撮影中のキャスト陣の仲の良さもさることながら、原作に対するそれぞれの想いや映画への特別な愛情の感じられるイベントとなりました。
コメント
◆中村里砂(みどり役)
演技をしたことがない私にオファーを頂いて、驚きました。初めての事だらけで不安もいっぱいでしたが、
一緒の撮影シーンの多い風間さんから演技を教えて頂いたりして、たくさん助けてもらいました。
雑誌の撮影では短時間の集中力が求められるのですが、映画の撮影では長い時間集中して、演技を
しないといけないので、集中力を持続させることが大変でした。
両親は今までモデルの仕事にあまり口出しして来なかったのですが、映画の撮影があった日には”今日はどうだった?”
と聞いてきて気になっている様子で絶対観たいと言っていました。
演技に挑戦して初めて分かった演じる事の難しさを実感できて、改めて大先輩として両親を尊敬しました。
演技初挑戦、初主演という大役で、みどりちゃんの精神面を表現するうえで色々な葛藤もありましたが、私なりのみどりちゃんを楽しんで頂きたいです。
◆風間俊介(ワンダー正光役)
今まで変わった役をやってきたけれど、この役が最高潮だと思います。
不安もあったのですが、すごい力のある映画が出来上がりました。
他のキャラクターも濃かったので、やりすぎぐらいが丁度良かったと思います。
原作ファンも多い作品なので、原作をリスペクトしてキャラクターの造形から似せていきました。
地毛でツノを作ったので、撮影で帽子を忘れた日にそのままの髪型のままピンでツノを収納して帰りました(笑)
みどりちゃんの、純真無垢だからこその怖さを出せるのはピュアな中村さんがピッタリだったと思います。
混沌としたこの時代だからこそ心に刺さるこの『少女椿』は賛否両論どちらもあっていい作品だと思います。
作品を観て感じた色々な意見を声に出して頂きたいです。議論する価値のある作品なので楽しんで観てください。
◆武瑠(カナブン役)
今回カナブンという両性具有という特殊な役なので、必死に声変り前の声を思い出しながら役作りをしました。
新たに作り替えられた少女椿のグラフィティアートなどアートワークにも注目してもらいたいです。
目玉を舐められたり、鳥肌実さんと色々濃厚なシーンがあったのですが、全く抵抗は無かったです。
むしろ鳥肌さんを男性的に興奮させたいなと思ったのですが、無理だったみたいで悔しかったです。
カナブンはメインキャストの中で一番アレンジを求められるキャラクターだったので、もともともっていたカナブン像を壊していく作業に葛藤しながら向き合ったので、ぜひ注目して頂きたいです。
◆森野美咲(紅悦役)
原作ファンの方が多い作品なので、公開を前にとてもドキドキします。
着付け師さんやヘアメイクさんのお影で、原作とそっくりにして頂いて、役のスイッチを入れることができました。
原作を読んで耽美な世界に引き込まれまして、この役をやるなら出し惜しみをせず、原作通りに演じようと思い切ってやりました。
着物を脱ぐセクシーなシーンがあったのですが、現場が本当に寒くておっぱいで釘が打てそうでした(笑)
この作品のエログロは究極の生と死だと思います。観てトラウマになるのも一興、魅了されるのも一興、素晴らしいTORICOワールドを堪能してください。
◆佐伯大地(鞭棄役)
鞭棄は原作の中でも両腕の無い、日常からかけ離れた役だったので、動きも制限されますが精神的な闇を表現するのに苦労しました。
監督からミステリアスな影のある雰囲気を求められていました。
足で弓を射るシーンは、本当はカットする予定だったのですが、監督から”無理だからやらなくていいよ”と言われて
じゃあやってやる!と逆に燃えて練習していたら、意外と一発で出来ちゃいました(笑)
色々な壁を乗り越えてきたこの作品のエネルギーを感じながら、楽しんでいただきたいです。
◆TORICO監督
色々な人の力を借りて完成した映画です。
少女椿を作るために自分の家や持っている衣装などもすべて捧げて作ったので、やっとここまできた、これからだなと思います。
撮影は3週間と短かったのですが、戦争に行くぐらい過酷で、寒い、ひもじい、眠いと三拍子揃った現場でした。
日ごろから世の中の汚いものを隠す事が本当にいいのかと、タブーは本当にタブーなのか考えながら観て頂きたいです。