ファッションデザイナーのアニエスベー長編初監督作品『わたしの名前は…』が
10月31日(土)の公開にさきがけ、京都国際映画祭にて上映された。

本作は父親から虐待を受けている思春期の少女が家出し、言葉の通じぬスコットランド人のトラック運転手と旅をするロードムービー。
上映後にはタレントの渡辺直美さんによる舞台挨拶が行われた。

ファッションブランド『PUNYUS』でプロデューサーも務める渡辺さんは「デザイナーが映画を創るなんてこと、あるんですねえ!やはりアニエスベー監督ということで、かわいい、とかオシャレな映像とか想像しますよね。確かにすごく綺麗でした!!あと不思議な気持ちになる映画でしたね」と作品を絶賛。

また、恥ずかしがり屋だった過去を回想しつつ「映画を観て、不安定だった思春期の頃を思い出して苦しくなったりしました。家出もしたことあります。私の母はすごく厳しくて、芸人になるのにすごく反対していたんです。だから身の回りの必要なものだけゴミ袋二つぶん持って上京しました。それでそのままずっと東京に住んでる。だから、実は今も家出中(笑)」と、映画のストーリーと自身の体験をダブらせながら衝撃の告白をした。

最後に「この映画には結構な問題が出てきます。観終わると、すごく考えちゃうと思います。でもとても素敵な映画です。私は“あーどうしよう、と苦しくてどうしようもない”という行き詰った状況でも、一歩踏み出せば道は開けるんだよ、と思いましたね」と話した。

映画『わたしの名前は…』は10月31日(土)、渋谷アップリンク、角川シネマ有楽町ほか、全国順次公開