日本で最も有名な偉人「ヘレン・ケラー」。幼い時の病が原因で聴覚や視覚を失い、三重苦に陥るもサリヴァン先生との出会いで世界を知り、歴史に名を残したヘレン・ケラーと奇しくも同時代に生きた一人の少女がいました。その名はマリー・ウルタン(1885年〜1921年)。フランスのロワール地方の片田舎の貧しい家庭に生まれたマリーは生まれつき目も見えず、耳も聞こえず、何の教育も受けないままに育っために口をきくこともできない少女でした。まるで獰猛な野生児のように育ったマリーでしたが、一人の若き修道女との出会いで彼女の人生は大きく変わっていきます。
この度は、マリーと彼女の教育に短い命を捧げた修道女マルグリットの感動の実話『奇跡のひと マリーとマルグリット』の6月6日(土)の公開を前に、秋篠宮紀子妃殿下と佳子内親王殿下をお迎えしてチャリティ試写会を開催しました。佳子内親王殿下は、4月に国際基督教大学に入学して以降公務は初めてとなります。

『奇跡のひと マリーとマルグリット』 公開記念チャリティ試写会
開催日/5月19日(火)  会場/有楽町朝日ホール (千代田区有楽町)
秋篠宮紀子妃殿下・佳子内親王殿下の談話を伺った関係者/全国盲ろう者協会理事 福島智さん、映画配給会社スターサンズ代表取締役河村光庸

福島智さんの談話
「秋篠宮妃殿下は、上映中ときおり声を出して笑われたり、主人公のマリーが母と父にパズルを使って言葉を伝えるシーンで涙を流されているご様子でした。鑑賞後には『大変奥深いお話しでした。命と言葉はつながっているということを感じました。物語ではシスターのマルグリットがマリーを教育する役割でしたが、ラストでは立場が変わりマリーが恩返しをするラストシーンと、言葉にできないくらいの二人の関係に感動致しました。』と感想を述べられていました。」

主催者 スターサンズ代表取締役 河村光庸の談話
「佳子内親王殿下は映画の上映前に、以前よりヘレン・ケラーに関わる書籍等も読まれており、本作とヘレン・ケラーとの違いなど、本日の鑑賞を非常に楽しみにされていたと仰っていました。
また、本作の権利をどのように購入されたのかなど、映画配給の仕事にもご興味をもたれているご様子でした。ご鑑賞後も、目を潤ませておられ興奮気味に感想を語られていたのも印象的で『形あるものだけではなく、神や人間の心など、形のないものについても手話にて伝えることが出来るのだと感じ、マルグリットの願いをマリーが継承していくラストシーンも素晴らしいと感じました。』感想を語られていました」