映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』【世界知的所有権の日】記念上映会
本日、映画の著作権等の保護に向けた活動を行っている日本国際映画著作権協会(MPA/JIMCA)が、4月26日の「世界知的所有権の日」を記念し、毎年恒例の記念上映会をTOHOシネマズ 新宿にて実施し、米国大使館臨時代理大使ハイランド氏と、20世紀フォックス映画の佐藤氏が登壇し、知的所有権についての基調講演をしました。
記念上映会の主催である米国大使館の臨時代理大使のジェイソン・P・ハイランド氏は「世界知的所有権の日は、クリエイティブな産業に貢献する人々を努力と才能を賞賛するにふさわしい日」と話し、「世界中のアーティストの作品について、正当な対価を受け取れるようにする取り組に参加でき光栄です」と述べた。
この日の上映作品『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を配給している、20世紀フォックス映画の営業部長代理の佐藤氏からは「映画は多くの人々の想いが込められている」と話し、「違法な方法で映画を観ている人が周りにいたら、やめたほうがいいと一声かけて欲しい」と呼びかけました。
イベント後、本年度アカデミー賞で作品賞ほか最多4冠に輝いた超話題作、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(配給:20世紀フォックス映画)が上映されました。
【世界知的所有権の日】記念上映会 実施概要
■日時:4月24日(金) 19:10〜19:30
■場所:TOHOシネマズ 新宿 (新宿区歌舞伎町1-19-1 新宿東宝ビル3F)
■登壇者(敬称略):ジェイソン・P・ハイランド(米国大使館/臨時代理大使)
佐藤英之(20世紀フォックス映画/営業部長代理)
■2015年度「世界知的所有権の日」テーマ:
“Get up, stand up. For music.” (立ち上がれ、音楽のために)
■主催/㈱日本国際映画著作権協会(MPA/JIMCA)
■後援/米国大使館、一般社団法人日本レコード協会
■協力/20世紀フォックス映画
記念上映作品 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
■司会進行:日本国際映画著作権協会(MPA/JIMCA) 代表取締役 味村 隆司氏 ご挨拶全文
本日は、日本国際映画著作権協会 主催
米国大使館、一般社団法人日本レコード協会 後援
「世界知的所有権の日・記念上映会」にお越しくださいまして誠にありがとうございます。
毎年4月26日は、世界知的所有権機関(WIPO)によって「世界知的所有権の日」に制定されております。
私ども日本国際映画著作権協会では、この「世界知的所有権の日」を記念いたしまして、上映会を毎年開催して参りました。
今年は、先週の17日にOPENしたばかりのここ「TOHOシネマズ新宿」において開催できること、大変うれしく思います。
本年、2015年の「世界知的所有権の日」のテーマは“Getup,standup.Formusic.”(立ち上がれ、音楽のために)となっております。
本日の「世界知的所有権の日・記念上映会」を機会に、知的所有権や著作権について、おいでの皆様に考えていただくきっかけにして頂ければ幸いです。
■米国大使館 臨時代理大使 ジェイソン・P・ハイランド氏 スピーチ全文
世界知的所有権の日はクリエイティブな産業に貢献する人々を努力と才能を賞賛するにふさわしい日です。人々を魅了する作品の制作に心血を注ぐ多くの人々により生み出されます。だからこそ世界知的所有権の日に知的財産の盗用は被害者無き犯罪では無いという点について考えることが大切です。
アメリカは日本と協力し世界中で知的財産権の保護の強化に取り組んでいます。クリエイティブなコンテンツを生み出す世界有数の国であるアメリカと日本は知的財産の保護においても世界のリーダーです。日本の映画アニメ音楽は世界でも有名です。
日本に来る前から私も他のアメリカ人と同様、日本を舞台にした映画を楽しんでいました。たとえばゴジラです。何と言ってもこのビルの上からゴジラがにらみを効かせているのですから、この映画が大好きと言わないわけにはいきません。
けれど他にも私の好きな映画は新旧取り混ぜてたくさんあります。日本、アメリカそして世界中のアーティストが自らの素晴らしいクリエイティブな作品について正当な対価を受け取れるようにする取り組みに私も参加することが出来、光栄に思います。今晩皆様と一緒にこの映画を鑑賞できることを嬉しく思います。この作品は映画作りやブロードウェイの舞台製作につぎ込まれる汗涙そして数々の夢を込めた素晴らしい話です。みなさんこの映画を楽しみましょう。
■20世紀フォックス映画 営業部長代理 佐藤 英之氏 スピーチ全文
ご存知の通りこの『バードマン』、アカデミー賞で作品賞を含む4部門を制覇しました。映画『バベル』のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督、それから80年代後半からバッドマンで一世を風靡しましたマイケル・キートン、この異色コンビが送るブラックコメディ・ドラマです。全世界ではこれまでの興行収入は1億ドルを越えております、日本でも先週末、今月10日に公開され、既に3億円に近い興行収入を上げています。実はわれわれも、この作品を会社で試写した際はここまで興行収入や、まさかアカデミーの作品賞を受賞するとは思っていませんでした。ところが、アカデミー賞の前哨戦となる賞レースで100を超える賞を受賞するのを目の当たりにし、ひょっとするのではないかと思っていたところで作品賞を受賞しました。
本作品を含め映画はいろいろな監督や俳優、興行に携わる劇場スタッフの方々まで様々な人たちが関わって完成するものです。いろんな人たちのいろんな思いが込められていると言って過言ではないと思います。
我々映画に携わる人間として共通の思いはひとつ、皆さんに映画を楽しんでもらいたい、この精神に尽きるかと思います。もし皆さんの中で周りに、違法なダウンロードだったり、違法なDVDなどの非正規な方法で楽しんでいる人がいたら、一言良くないよと声を掛けていただければ、我々も非常にありがたいと思います。
映画製作配給する者として皆様に劇場で楽しんでもらえる世界になればと思います。