この度、カナダ、トロントで開催される第39回トロント国際映画祭(現地時間9月4日-9月14日)に、園子温監督作品『TOKYO TRIBE』(8月30日より日本公開)が出品され ミッドナイト・マッドネス部門のオープニング作品として上映されました。

第39回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門オープニング上映&会見 
◇日程:トロント現地時間:9月4日(木)23:59〜上映 / 26:00〜会見
日本時間:9月5日(金)12:59〜上映 / 15:00〜会見
◇会場:Ryerson Theatre(ライアソンシアター、1250キャパ)  
◇参加者:園子温(監督)、YOUNG DAIS(主演)、千葉善紀(P)、小口鉄也(P)

【公式上映の様子】
上映を楽しみにするトロントの映画ファンが、開場前から劇場におしかけ長蛇の列が!上映前の舞台挨拶では、1250席が満席になった会場に、主演のYOUNG DAISが登場し英語のラップを披露!会場が大いに盛り上がったところで、YOUNG DAISの呼びかけで園監督が登壇。
場内には割れんばかりの歓声があがり、園子温監督の世界での人気&注目の高さを証明した。
上映直後に行われた観客との質疑応答では、園監督が発言するごとに、笑いと歓喜の声に包まれ、中でも今回初の試みとなったYouTubeでのオーディションと出演者の半分が演技初であることには、驚きと賞賛の声が上がっていた。

オープニング上映が終了すると「今までみたことがない映画!やべぇ!」「ファンタスティック!」
「奇想天外!クレイジー過ぎる!大好き!」「トロント映画祭、最高のキックオフになったよ!」
「2年連続、観客賞まちがいなし!」などの感想が飛び交い、初めて体験したバトル・ラップ・ ミュージカルに興奮冷めやらぬ様子のツィッターが飛び交った。
園子温監督『希望の国』『地獄でなぜ悪い』につづき、3年連続受賞の快挙なるか!?<観客賞>の授賞式は、トロント現地時間9月14日18:00〜(日本時間9月15日午前7:00〜)行われる。

【園子温監督(52)コメント】
日本で一番有名な家族「サザエさん一家」でも見られる映画になりました。
来年までにあと5本撮るから来年もまた会おう!
【YOUNG DAIS(32)の話】
園子温監督が、どれだけ世界で愛されているのかを体感!トロントの皆さんにたくさんの
拍手と声援をもらいました。園監督の作る映画はスゴイ!!!

▼トロント国際映画祭は、カナダ最大の都市トロントで毎年9月に開催される国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭。1976年に創設されたノン・コンペティションの映画祭で「映画祭のなかの映画祭」と呼ばれ、北米最大の映画祭で、米アカデミー賞の前哨戦といわれ世界から注目される。最近では、トロントでプレミア上映を行う作品が増え、開催時期が近いベネチア国際映画祭より重要視される傾向にあり、世界各国からメディア、配給会社、製作会社、バイヤー、ハリウッドスターが参加し映画祭を盛り上げている。

▼2013年は70ヶ国から集められた長編288作品、短編78作品が上映され、日本からは、宮崎駿監督の『風立ちぬ』、是枝裕和監督の『そして父になる』、黒沢清監督の『リアル』、李相日監督の『許されざる者』、松本人志監督の『R100』、園子温監督の『地獄でなぜ悪い』などが上映された。昨年度の観客賞(The People’s Choice Award)は『それでも夜は明ける』が受賞、米アカデミー賞でも作品賞を受賞している。

▼これまでの日本作品の受賞は、2003年に北野武監督の『座頭市』が観客賞を受賞。2012年に園子温監督の『希望の国』が、NETPAC審査委員賞を受賞、2013年に園子温監督の『地獄でなぜ悪い』がミッドナイト・マッドネス部門で観客賞を受賞。園作品としては『冷たい熱帯魚』が第35回に出品されて以来、5年連続で、トロント国際映画祭にて、作品が上映されている。今年、『TOKYO TRIBE』がなんらかの賞を受賞すると3年連続の快挙となる。

 ミッドナイト・マッドネス部門 
アクション映画・ホラー映画・ショック映画・ファンタジー映画に特化した部門で、現地時間の深夜帯に上映される。2009年から観客賞が設立された。世界でもっとも熱狂的な映画ファンが集まる部門として注目されており、この部門で上映されることは、海外セールスにも大きく影響する。

トロント国際映画祭の主な賞
本映画祭は審査員が賞を決めるというコンペティション形式ではなく、映画祭に参加し、上映作品を鑑賞した観客の投票によって決まる『観客賞(ピープルズ・チョイス・アワード)』のみ。
その他、それぞれの賞を授与している団体に所属しているメンバーにより選出される国際映画祭の批評家連盟賞などの併設賞もある。

観客賞には下記の3種があり、
(1)「ドキュメンタリー作品に対する観客賞」 
(2)「ミッドナイト・マッドネス部門へエントリーされた作品に対する観客賞」
(3)「プレゼンテーション部門に対する観客賞」

 園監督のトロント国際映画祭、履歴
●第35回トロント国際映画祭 ヴァンガード部門/『冷たい熱帯魚』
●第36回トロント国際映画祭 Contemporary World Cinema部門出品 /『ヒミズ』
●第37回トロント国際映画祭 Contemporary World Cinema部門出品 /『希望の国』 <NETPAC賞> 受賞
●第38回トロント国際映画祭 ミッドナイト・マッドネス部門 /『地獄でなぜ悪い』<観客賞>受賞
●第39回トロント国際映画祭 ミッドナイト・マッドネス部門 オープニング上映/『TOKYO TRIBE』