単行本全 48 巻の累計部数は 4860 万部を誇り、TV&映画のアニメ化や実写映画化もされるなど、今なお日本中の若者達を熱狂させ続けるクルマ&青春コミックの金字塔「頭文字 D」が、新 3 部作としてスクリーンに帰ってきた。高いCG制作技法が定評のサンジゲンとライデンフィルムによって、原作のクオリティが見事に保たれるとともに、劇中のクルマの動作音や走行音は全てプロレーシングドライバーによる本物仕様。さらには宮野真守をはじめとする声優キャストが一新され、まさに伝説が再び動き出した。新 3 部作の第1弾である本作の完成披露試写会と豪華声優キャストによる舞台挨拶をニッショーホールにて行った。

宮野真守をはじめ、中村悠一や小野大輔など、豪華声優キャストが登場するとあって、会場には原作・アニメファンに加え、多くの女性ファンが集まった。本編上映後には観客から盛大な拍手が沸き起こった。声優キャストらと本作の映像制作に携わったサンジゲン代表の松浦氏が登場すると、「キャー!!かっこいい!!」と黄色い声援が上がり、宮野は「藤原拓海役の宮野真守です。本日は宜しくお願い致します。」と満面の笑みで挨拶をした。

ここで本作の公開に合わせて結成された頭文字(イニシャル)D ガールズが登場し、ステージに花を添えた。「今回の役を演じるにあたって意識や大切にされた部分は?」の問いに宮野は「歴史ある作品なので、オーディションの時からドキドキでした。思春期のうずうずした想いを演じられたらと思いました。」と答えた。そして少し口をこもらせながら「Legend1-覚醒-」と中村のモノマネを披露し、会場の笑いを誘った。

思わぬいじりを受けた中村は「何を言えばいいんだろう」と戸惑うと、「とりあえず Legend1-覚醒-って言っとけば?」と宮野がさらなる追い打ちをかけ、会場は大爆笑。中村がコメントを続けようとするものの小野らに阻まれ、「今おれの番!」とツッコむとすかさず宮野が「小野Dの番じゃないから」と続け、アフレコ現場でも「オノシャルD」とみんなからいじられていたことが判明。

そんな小野は、「車に乗っていた時を思い出した。しげの先生の絵って熱いんですよね。線が太いし、みんな汗かいている。熱量を感じる作品。」と原作の“熱さ”を大切にしたよう。松浦も「しげの先生の絵のタッチは力強い、そのタッチも含めて“頭文字D”なんです。」と語り、さらには制作現場でスタッフたちがしげの秀一特有のタッチを“Dタッチ”と呼んでいたことを明かした。

すると先ほど「オノシャルD」といじられていた小野に視線が集まり、「俺じゃないから!」とツッコむものの、「これ、手書きですから」と宮野が小野を指さし、今日一番の爆笑が起こった。それぞれ本作での好きなシーンを聞かれると宮野は「車やエフェクトの魅力もあるんですけど、人間ドラマ、特にお父さん(文太)との会話が楽しくて。不器用ながらもコミュニケーションをとる様がリアルで演じていて楽しかった。」と、本作の魅力を語った。土田は池谷が事故を起こすシーンを挙げ、愛車をかわいがる気持ちに共感を寄せた。制作を担当した松浦はこれまでにないカットをつくるべく、カメラワークにこだわったバトルシーンを挙げた。

最後にファンの方々へ「僕らの熱い想いがつまった作品がもうすぐ公開するので、嬉しいです。“新”ということで僕らにしかできない作品になっていると思います。」(宮野)「車やバトルに興味がない人でも楽しめる作品です。」(中村)「年を取ったら忘れていくかもしれない熱量がつまった作品です。」(小野)「映像に愛を感じ、僕らも負けないよう頑張った。」(白石)「応援よろしくお願いします。」(土田)「作品を作らせてもらっていることに感謝。皆さんの力で映画を盛り上げていけたら。」(松浦)とそれぞれメッセージを送った。

『新劇場版「頭文字D」 Legend1 -覚醒-』は 8 月 23 日(土)より全国の劇場にて公開される。