7月17日、汐留FSホールにて映画『エスケイプ・フロム・トゥモロー』の特別試写会およびトークショーが行われました。トークショーには関東学院大学教授の新井克弥さん、ディズニー元キャストであるエスケイコさん、エプ男さん、サプライズゲストとしてデーブ・スペクターさん、本作監督のランディ・ムーア監督が登壇し赤裸々トークが繰り広げられました。

映画『エスケイプ・フロム・トゥモロー』は2013年、サンダンス映画祭 正式出品作品、同年10月11日に全米劇場公開。米国カリフォルニア州にある「ディズニーランド・リゾート」とフロリダ州にある 「ディズニー・ワールド・リゾート」内で無許可でゲリラ撮影した映像を元に制作された長編ブラック・ファンタジー映画。

撮影をする際に苦労した点について聞かれた監督は「撮影の終盤ではカメラマンがパパラッチに間違えられてしまいセキュリティに怪しまれて止められたりもしたことがありましたが、パレードのおかげでうまく逃れることができました。また、子役の女の子がその場の雰囲気を察して、セキュリティの前でも『家族』という設定を崩さなかったことも撮影を無事終えられた理由です。もしこれが撮影の序盤だったら諦めていたと思います」と撮影中の危機についてコメント。

メディア論の視点からディズニーを研究しているという新井さんは本作の見どころについて「ディズニーに無許可であるとか、エログロであるといった概念を忘れてください。この映画のテーマはイマジネーションであり、ウォルト・ディズニーのクリエーション(創造)と主人公ジムのデリュージョン(妄想)という2つのイマジネーションが対決していている部分が見どころ。ウォルト・ディズニーの精神性を表しているとも言える映画です」と話しました。

映画『エスケイプ・フロム・トゥモロー』は2014年7月19日(土)TOHOシネマズ日劇他11会場で全国公開。

(Report:金子春乃)