6月30日東京国際フォーラムにて映画『イン・ザ・ヒーロー』のキックオフ会見が行われた。会見には唐沢寿明さん（主演俳優）、水野敬也さん（脚本）、武正晴さん（監督）に加え、当日主題歌を担当することが発表された歌手の吉川晃司さんが登壇した。

初めに本作にかけた思いを登壇者それぞれが語った。
唐沢寿明：アナログ的な作品だったのでとにかく一生懸命頑張りました。
吉川晃司：自分は（主題歌担当なので）一番客観的な目線で（作品に）触れさせて頂いたんですけど、出来上がった作品を観て「ものすげぇ〜いい映画だな」と感動し、ぜひ（主題歌を）書きたいなと思い全力で作らせて頂きました。
水野敬也：最初プロデューサーに話をいただいたときに「これはすごい面白い作品になりそうだ！」と思い、事務所の人に1年ぐらい仕事を辞めてこの作品だけをやらせてほしいと頼みました（笑）この映画は原作のないオリジナル脚本という本当にあるべき映画の形であるので、（作品製作に）加われたことが本当に嬉しかったです。
武正晴：（映画内容が）映画の撮影だったりとか自分が何年もかけてやってきた事を映画にしなければならなかったので小っ恥ずかしかった所もあるんですが、だからこそ責任重大だなと思い取り組みました。

司会から登壇者への代表質問が行われ、唐沢寿明さんへの代表質問では
司会：実際にスーツアクター経験があるという唐沢さんですが、初めて台本を頂いた時どのような思いがこみ上げてきたのでしょうか？
唐沢：こみ上げるというか自分の話だなと思いましたね（笑）実際にスーツアクター経験があるから昔を思い出してやれば何とかできそうだなと。でも撮影前の準備でトランポリンをやったりしたんですが結構怪我しましたね。頭の中にある昔のイメージで飛ぼうとすると筋膜を切っちゃったりとか。

吉川晃司さんへの代表質問では　
司会：何度も作品を気に入っているという言葉が出ましたが、唐沢さんの演技を見てどう感じられましたか？
吉川：年が僕が（唐沢さんより）一つ若いぐらいで、自分もステージで暴れたりするほうなんですが、この年齢になると怪我はしょっちゅうなんで素晴らしい演技だなと思いました。歌を作るためにずっと唐沢さんの演技を見てたんで走馬灯になって出てくるんじゃないかな（笑）結構泣きましたね。これが日本映画だ！！と感じました。

吉川さんのコメント後には照れ隠しで司会をいじる唐沢さんの姿も見られた。

また本作品のテーマが「夢に向かって突き進む人」ということで、登壇者一人一人が夢に向かって突き進んでいた頃を当時の写真とともに振り返るという企画も用意され会場は大いに盛り上がった。

最後にこの作品の見どころについて唐沢さんが「この作品は肉体一つで勝負するという今時珍しいアナログ感がものすごく出てるんで、逆に新鮮で感動できると思います。誰でもいいんでより多くの人に見てもらいたいです。そのために宣伝するのは基本です、トム・クルーズもやってますよ（笑）」と笑いを誘ったコメントをして会見を締めくくった。

(Report:吉村聡真)