映画『渇き。』注目の新人女優・小松菜奈はじめ、各キャストから本音ポロリ!豪華劇薬キャスト集結!
先日、公開日を6月27日(金)に緊急繰上げしました『告白』の中島哲也監督最新作『渇き。』ですが、6月9日(月)にTOHOシネマズ六本木ヒルズにて、キャスト・監督登壇の完成披露試写会を実施いたしました。
■日時:2014年6月9日(月) 18:30〜
■場所:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン7
■登壇者:役所広司、小松菜奈、清水尋也、橋本愛、國村隼、オダギリジョー、中谷美紀、中島哲也監督
登壇者のそばには、役所さんは「狂犬」、小松さんは「天使?」、中谷さんは「偽善」、オダギリさんは「畜生」など、本作でそれぞれが演じた役柄を二文字で表したパネルを用意。「ロクデナシの親父」という破天荒な役を演じた役所さんは「まさに狂犬という役柄で、撮影の前にこの言葉をいただいていたらもっと良い芝居ができたかもしれない(笑)。こういう役柄は初めてで、たくさんのことにチャレンジしました。とんでもなくダメなやつだけど、気持ちよくできた」と撮影を楽しんだ様子。『パコと魔法の絵本』以来のタッグとなる中島監督との仕事については「いつも強烈な個性のある役をいただけるので楽しみです。撮影は長いけれど、芝居を丁寧に撮ってくれるので、役者にとってはとても得な監督」と振り返る。本作でスクリーンデビューを果たす小松さんは自身の役柄について「天使か悪魔かと聞かれれば、悪魔かもしれない。でも天使な部分もあって…人を惹きつける不思議な魅力のある子」と分析。厳しいことで有名な中島監督については「私が緊張しないようにすごく気を使っていただいて。優しいくまさんみたいな方です!」と印象を語るも、初めての舞台挨拶に緊張し「怖かった」と本音も。『嫌われ松子の一生』など中島作品の常連である中谷さんは「雪原のロケでは手袋もしないまま役所さんと二人で放り出されて…」と恨み節、かと思いきや「ロケハンの段階でどれだけ寒いかを分かっていらっしゃって、1〜2テイクでOKを出してくれました」と、監督の優しい一面を披露。監督は「雪の上は一度動くと崩れてリテイクが効かないからね。しぶしぶOKしたんだよ(笑)」と冗談交じりに照れ隠し。オダギリさんは「ピリピリしているようで、皆がきちんと監督を見ている、良い現場だなと思いました」と語り、『告白』で注目を集めた橋本さんが「4〜5年ぶりの監督の現場でしたが、役者を一番大事にしてくれるところが変わっていなくて。また参加できて嬉しい」と語ると、中島監督は「(嬉しくて)泣きそうです」。『パコ〜』の際にオカマの役を演じ、今回は悪徳医師を演じた國村さんは「キャラクターが皆クレイジーだったり、変態だったり。僕もすごい変態の役だけど、中島監督の作品では初めてやる役柄が多い」とのこと。中島監督は演出について「細かく指示するタイプじゃない。役所さん、小松さん、清水くんは物語の中心だから比較的リハを重ねたけれど、他の方に関しては『変ならOK。できるだけやりすぎなくらいで』というかんじで自由にやってもらった。他の作品では見られないような顔が撮れていると思いますよ」手ごたえを感じている様子。イベントが行われた6月9日に15歳の誕生日を迎えたボク役の清水さんだが、本作は実はR15指定。「やっとこの作品が見られる年齢になりました。友達には年齢的にも内容的にも薦めにくいのですが、ぜひ見てほしいんです。『覚悟を決めて見て!』と伝えます」とコメント。
監督は「役所さん始め、素晴らしい俳優たちが集まってくれて、こんな大きな会場で皆さんに見ていただけることが信じられない。目を伏せたくなるシーンはそうしていただいて、なるべく途中で出ていかないでほしいです(笑)。最後まで観ていただければ人間ドラマとして伝わるものがあるはずです」とコメント。役所さんは「今の日本映画界ではなかなか企画が通りにくいような内容ですが、だからこそ情熱を注いだ作品です。たくさんの方に広めてほしいと思っています」と語った。