映画『8月の家族たち』浅香光代さん&IMALUさん登壇 映画に匹敵する衝撃の「家族の秘密」を暴露!
先日発表されました第86回米アカデミー賞で主演女優賞&助演女優賞にWノミネートされ話題の映画『8月の家族たち』が、いよよ4月18日(金)に全国公開となります。
本作は、原作はピュリッツァー賞とトニー賞を受賞した現代アメリカ演劇の金字塔、トレイシー・レッツによる傑作戯曲。メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツという二大女優に加え、ユアン・マクレガー、ベネディクト・カンバーバッチ、クリス・クーパー、サム・シェパード、ジュリエット・ルイス、アビゲイル・ブレスリンなど、隅から隅に至るまで豪華実力派キャストを配したこの夢の映画化を実現したのは、ジョージ・クルーニー率いるアカデミー賞®受賞作『アルゴ』の製作陣。
父が突然失踪し、再会を果たした母親と三姉妹。その夫と恋人たち。それぞれが抱える秘密と告白。愛と裏切り。楽しいはずの食卓は、ある真夏日に驚愕の結末へー! 家族バトルのリアルさに胸を突かれながらも、笑いと驚きが止まらず、白熱の余韻が満ちる、片時も目が離せない至福の2時間が、幕を明けます!
そして間近に迫った公開を前に、日本を代表する女優の浅香光代さんと、明石家さんまさんを父に、名女優大竹しのぶさんを母に持ち、ご本人も幅広く活躍されているIMALUさんをお迎えして、トークイベントを行いました。
「次々と明かされる家族の秘密」がテーマの本作らしく、ご自身たちの家族のお話から、知られざる“家族のヒミツ”までもが明かされました!
♦初対面という浅香さんとIMALUさん。お互いの印象は?
浅香:お父さん(明石家さんま)があの通りだから心配だったけど…イベントではただ笑ってれば良いのよとアドバイスしたの。初対面だとやりにくいだろうし人見知りさせたくないしね。
IMALU:お肌がすごく綺麗で素敵な方です。お逢い出来て光栄です。本当にパワフルで、正直、怒られたらどうしようと、怖い印象があったのですがそんなことはありませんでした。
♦『8月の家族たち』をご覧になっていかがでしたか?
浅香:6歳からこの稼業にはいったので、とても感心してこの映画を観ました。
IMALU:期待以上の映画でした!ジュリア・ロバーツとメリル・ストリープが素晴らしいという評判をたくさん聞いていましたが、二人も本当に素晴らしいけれどそれ以外のキャストも豪華で華やか!静かな田舎で豪華なキャストが憎しみあったり、ケンカをしたりと演じているのがとても楽しくてすごく見応えがありました。映画ファンには本当にたまらないですね。ティーンエイジャーを演じた『リトル・ミス・サンシャイン』のアビゲイル・ブレスリンがこんなに大きくなったんだ!と驚きました。
浅香:大女優であるメリル・ストリープの演技をしみじみと観させていただきました。目線が本当に上手いですね。私は舞台女優ですから、先生からはよく目線が悪いと怒られたこともありました。本当に素晴らしい女優だなとしみじみ感じ、また羨ましいと思いました。年中賞にノミネートされている方ですし。たいして言葉で語らなくても、次に言いたいことを目線だけで演じるし、良い顔を何度も自然に見せますよね。やはり大女優だなと思いました。このメリル・ストリープの役は演じてみたいわ!
IMALU:大女優ならではの「目線の言葉」ですよね。メリル・ストリープは改めて本当にスゴ過ぎたという感じでした。ジュリア・ロバーツもちょっとマジメ過ぎてお固い役だけど、ヒステリックなところもある娘役がすごくぴったりで、メリルとジュリアの二人の掛け合いが本当にバッチリ、そしてすごくリアルでした。私も母が女優ということもあって身近に女優がいる環境でしたので、普段は本当に普通なのに舞台やスクリーンに入るとふわっと降りてくるような感じは、女優でない私や視聴者のみなさんは「どうやって演じているのだろう?」と女優のスゴさを感じますよね。
浅香:大女優のお母さんの血を引いてるから、あなたは怖いものしらずね。肝がすわっているわ!
私は“家族”というと長年連れ添った旦那さん。「おはよう」と「お疲れさま」だけでほとんどしゃべらないけど、夫婦はしゃべったら長続きしないのよ!良いところだけをみてお互い褒め合わなきゃだめよ。
♦家族の衝撃的な事実が明かされる本作ですが、“今だから言えるヒミツ”はありますか?
浅香:「家族」っていうのは難しい。でもこの映画を観て現実にもあることだなと、観ているうちに映画という感じがしない映画でした。親であっても愛想がつきてみんな出ていき、たった独りになってしまうなんて、日本でも現実にそんなことは起こることだと思います。
私は、本当は子供が二人いたんです。私の母親が「面倒みるから産みなさい」と言い、誰にも知らせずに産んだんです。その子には、物心ついたときに「お父さんは飛行機事故で死んだんだ」と言って聞かせていました。60年も死んだということになっていたですが、突然その“秘密”が知られることになったのです。父親である男性のことはとても立派な方で本当に好きだったから、その方の名前はずっと言わなかったの。その方の奥さんが来て「私は身を引くから主人と一緒になって」と言われましたが、それでは「曾根崎心中」と同じ筋書きになってしまうし、その方に迷惑はかけたくなかったから。つい先日、子供には「本当はお父さんはいるんだよ」と伝えたら、「お父さんは誰?」と聞かれたんです。「恥ずかしくない、国を司るような素晴らしい人だったのよ」と話すと、「分かった。もう名前は忘れるよ。」と言いました。お父さんを求めていたあの子にはかわいそうなことしてしまったと思っています。人生は取り返しつかない。父親は、元総理大臣の方でした。
IMALU:映画の中ではそれぞれ子供たちも自立して離れて生活しているのですが、家族が集まったことによってそれぞれの衝撃的な秘密がバレてしまうんですよね。うちの場合は、秘密にしようとしても週刊誌などで全部勝手にバレてしまうので…。この業界にいると秘密に出来ないし、嘘はつけません。この映画は「家族愛」がテーマというよりも、家族の話だけど決して理想的な家族の例ではないですよね。それよりも、「人間の欲」みたいなものをすごく感じました。最後のシーンは色々と考えさせられますし、最後どうなっていくのかは、観る人が自分で想像させられて自分の中で消化出来る映画なのかな、と。私の知ってる限りでは、私の両親には隠し子はいないと思います(笑)。
♦最後に『8月の家族たち』のPRをお願いします。
浅香:本当にこの映画をみなかったら損だから!損する人は損しなさい!!「浅香の言うとおりだった、観て良かった」と思ってもらえたら、次は私のお芝居を観に来てください(笑)。私はこの子を連れて初日に行きたいと思っています。この映画は絶対ヒットしますよ!これがヒットしなかったら日本はどうかしてるわよ。承知しないよ。観たくなかったらお金だけ払って帰りなさい!
IMALU:ジュリア・ロバーツ、メリル・ストリープ、ユアン・マクレガーなどなど、スゴく豪華で華やかなメンバーも魅力的ですし、映画もその豪華キャストのかけあいがすごく面白いです。「家族の話」だけど最終的には「人間の欲」など色々と考えさせられる映画になっています。エンディングは言えないけれど、自分の中で考えさせられる映画になっていると思うので、是非みなさんに観ていただきたいです。