全6巻累計900万部を誇るヤマザキマリの大ベストセラーコミックを原作に、阿部寛を主演に迎え2012年4月に実写映画化された『テルマエ・ロマエ』は、興行収入59.8億円という大ヒットを記録。第37回トロント国際映画祭正式招待、第36回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞と、空前のお風呂ブームを巻き起こしました。そして2014年4月26日(土)<よい風呂の日>にいよいよその第2弾、SF(すごい風呂)超大作映画『テルマエ・ロマエⅡ』が公開されます。
  前作ではイタリアのローマでワールドプレミアを開催した『テルマエ・ロマエ』。この度『テルマエ・ロマエⅡ』では、「テルマエ・ロマエ」ゆかりの地・ナポリで、4月9日(現地時間)に、ワールドプレミアが開催されました。
  ワールドプレミアに先駆けて、阿部寛と上戸彩はナポリ近郊にあるポンペイの遺跡を見学しました。ポンペイは2000年以上前に栄えたローマ帝国の地方都市で、紀元79年に起こったヴェスヴィオ火山の大噴火で、あっという間に火山灰に飲み込まれてしまった街。1748年に発掘調査が始まり現在では約8割の発掘が成されましたが、当時の姿が時を止めたかのように残されたこの遺跡はローマ帝国時代を知る上で大変貴重で、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。原作「テルマエ・ロマエ」第一話では、主人公・ルシウスが現代日本の銭湯に描かれた富士山の絵を“ポンペイのヴェスヴィオ火山”と見まがい、ローマ帝国の公衆浴場にヴェスヴィオ火山とナポリ湾の絵を描いて名声を得るという象徴的なエピソードが描かれており、ナポリやポンペイはまさに「テルマエ・ロマエ」ゆかりの地と言えます。二人は、グラディエイターが戦いを繰り広げた円形闘技場や庶民の生活の中心であったパン屋跡、また、2400年前に建設されたテルマエ・スタビアーネ浴場を巡り、古代ローマ時代の生活様式を体感しました。「テルマエ・ロマエ」はタイムスリップしたルシウスが現代日本の風呂文化に出会い、それらを古代ローマに持ち帰るという物語。当時の生活に触れた二人は、まさに古代ローマ時代へタイムスリップしたかのような気分を味わいました。

ポンペイの遺跡を見学した後のコメント
阿部:お風呂は本当に驚きました。サウナや床暖房などが2000年も前からあったとは!
上戸:水風呂もあって・・・。てっきり日本が発祥かと思っていました。修復した部分もあるのでしょうが、(当時の)街がそのまま残っているものが多く感動しました。
阿部:街が大きく、商業の街として発達したと伺いましたが、お店が繁盛していた様子が読み取れて、かつての活気を感じることができました。(2年ぶりにイタリアに訪れて)気候は良いし、人は温かいし、本当にイタリアは良いところ!また、セリフで何度も言ったヴェスヴィオ火山をついに見ることができました。

  その後、阿部と上戸、武内英樹監督の3人は、ナポリ郊外にある世界遺産・カゼルタ王宮の宮廷劇場で行われたワールドプレミアに参加しました。18世紀に建てられた王宮の宮廷劇場では、当時の王家のため音楽や演劇が上演されてきました。この劇場で日本映画が上映されるのは今回が初めてで、荘厳な場内は期待に胸躍るナポリっ子300名で埋められました。
  上映前の舞台挨拶では日本の風呂文化を伝えるため、集まった観客の中から選ばれた5名のイタリア人に“足湯”を体験してもらいました。さらに、阿部、上戸はその中の一人の男性に指圧のサービスを行い、風呂にまつわる日本の伝統文化を披露しました。上映が始まると場内では次から次と爆笑が続き、ナポリっ子を大満足させました。上映が終わるや否や沸き起こった拍手はやがてスタンディングオベーションに変わり、客席でともに映画を観ていた阿部、上戸、監督に観客が気づくと場内のボルテージは一気に頂点に!現地イタリア人の喝采に、場内が震えました。
  上映後の舞台挨拶では、観客の生の反応に高揚した阿部がイタリア語で「観てくださって心より感謝します」と感謝の言葉を述べ、また、観終わったばかりの観客の質問に答えるなどの交流が行われました。

上映前の舞台挨拶
阿部:「(イタリア語で)こんばんは、阿部寛です。今日は来てくださってありがとうございます。」
こんなに素晴らしい劇場で『テルマエ・ロマエⅡ』を上映できるなんて、とても驚いています。皆さん、ぜひ楽しんでいってください。
    (指圧について)痛いかと思ったら気持ちがいいと言ってくれたので、うれしかったですね。
上戸:「(イタリア語で)こんばんは、上戸彩です。カゼルタに来られてうれしいです。ありがとうございます。」
ポンペイはすごかったですね。2000年前の遺跡がそのまま残っていて、迫力のある素晴らしいものを見させて頂きました。まだドキドキしています。
監督:今日はローマと日本の温泉の良さをぜひ堪能していってください。

上映後の舞台挨拶
阿部:「(イタリア語で)観てくださって心より感謝します!」
みなさん温かく見守ってくれて、一緒に観ることができてとてもよかったです。
上戸:パート1で初めてイタリアで上映された時は不安でいっぱいでしたが、イタリアの皆さんが大きく笑ってくださることがすごく自信につながりました。今回もみなさんからエネルギーや勇気をもらうことができ、感謝しています。

ワールドプレミアを振り返っての感想
阿部:何より(イタリア人の)笑いが素晴らしい!本当に作品を楽しんでくれている笑いだな、と感じました。パート1を観ていない人はたくさんいたと思うし、最初は戸惑ったかもしれないけれど、日本とイタリア、国は違えど共通するところを笑ってくれたのはすごく嬉しかったですね。
    日本の皆さんにも早くお届けしたいと思います。
上戸:幸せでした。みんなの笑顔と一緒に映画を観られたことがすごく嬉しかったです。
笑えるところが盛りだくさんなので、(日本の方も)リラックスして劇場に遊びに来るような、お風呂につかりにくるような、そんなつもりで劇場へ来てもらえたら嬉しいです。