9月4日、新宿ピカデリーにて映画『凶悪』の完成披露試写会が実施され、山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴、白石和彌監督が揃って初登壇した。

映画『凶悪』完成披露試写会
【日程】9月4日(水) 【場所】新宿ピカデリー【登壇者】山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴、白石和彌監督

本作は、死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴き、真犯人逮捕への道筋をつけた異例の事件を活写し、日本を驚愕させたベストセラー・ノンフィクション新潮45編集部編『凶悪ーある死刑囚の告発ー』の映画化。
中でも、凶悪な二人に対峙するジャーナリスト・藤井を演じた山田孝之の圧倒的な存在感、事件を告白する死刑囚・須藤を演じたピエール瀧さんと首謀者である“先生”を演じたリリー・フランキーのヒールぶりに話題が沸騰!山田は「映画を見終わった後、予定がある人達は楽しめなくなります。

友人関係が壊れても責任は取りません」と、登壇一言目から骨太作品であることをアピール。この異色キャストの出演経緯を白石監督は「見たことのない役で躍動してもらえればと。

山田さんは凶悪犯やコメディの印象が強く、正義を持って突き進む役を見たいと思い、瀧さんとリリーさんはいい男で色気のある役が多いので、それをぶち壊した凶悪ぶりが見たかったんです。池脇さんには強い女性を求めました」と語る。

人間の二面性を浮き彫りにした脚本に惚れ込んだ山田は、「登場から気持ちの変化があり、すごく大変そうだけど楽しそうだったのでぜひ!」と快諾。脚本に惚れ込んだのは山田だけでなく、リリー・フランキーも同じ。「犯人が僕とピエール瀧。これは、監督はふざけているのか!!?俺らで大丈夫なのか!?と思いながらもなんとか監督が形にしてくれた」と語る。

ピエール瀧は「ヤクザで死刑囚。須藤の気持ちにはなれません」と監督に告げるも、監督からの熱い心意気を感じ出演を決めたことを明かした。撮影は、3週間ほどのタイトなスケジュールで敢行。「笑いが起きる現場」と山田は振り返りと、「演じているときは役と向き合い、それを引きずると何をしてるんだ?と役者もスタッフも思っていたので、せめて楽しいところを見つけないとある意味やってられなかった。凶悪がピークになるシーンは、熱が上がり、想像以上にすごいものができた」と瀧がコメント。

リリー・フランキーからは「俺らより藤井家のヘビィさのほうがキツイ」と語り、藤井の妻を演じた池脇は「まったく笑いはなく、地獄の2日間だった」と、ほかキャストとは違って過酷な撮影現場を振り返った。本作は崔洋一監督、三池崇史監督など日本映画界を牽引する監督達から”日本映画の未来の強さを持った観るべき作品!”とこぞって太鼓判を押されている。

山田は「観なくていいの?と思う作品。観る勇気がないのか?観ろ!コノヤロー!!バカヤロー!!」と凶悪な熱い想いに観客だけでなくキャストからも笑いがおこる。「井戸を掘ってその奥を見せつける映画は最近なかった。見終わった後、それが何なのか言葉で表しにくいが、あれは何だ?と思ってディスカッションするのが楽しい映画」(瀧)、「観終わった後、『見たほうがいいよ』と半笑いでいう感じ。エンターテイメント性のある映画」(リリー)、「自分の親には薦めにくいですが、周りからの評判もよく俳優仲間には出たかったという声もいただけて幸福です」(池脇)とそれぞれ作品への想いを語った。最後に、「なかなか骨太な映画がないのでずっとやりたかった。こういう形でできたことを誇りに思う。映画の力そのものを信じて、ハッピーにはならないけどそれを含めて面白い!と言われる映画を作りました。感情に素直に見てほしいです。感情が思わぬ方向に行って今まで感じたことのない感情をパスされます。それがどこからどこに行くのか自分と向き合ったもらえれば」と白石監督が熱弁し、今年最大の衝撃作にして骨太なエンターテイメント作品として見逃してはいけない映画であることを断言し、舞台挨拶は終了した。