主人公・朔美を等身大で演じたのは、映画『夢売るふたり』やドラマ「dinner」(CX)など話題作で注目を集める、倉科カナ。共演には、中野裕太、伽奈、清水くるみ、徳井義実(チュートリアル)、六角精児、岡田奈々など多彩な俳優陣が顔を揃えました。原作・脚本は、デビュー以来一貫して恋愛を描き続ける小説家・狗飼恭子の同名小説(幻冬舎文庫刊)。メガホンをとったのは、『天国はまだ遠く』以来5 年ぶりの長編作となる長澤雅彦監督。また、『ニューヨーク、アイラブユー』などの監督作品で世界的に活躍している岩井俊二が、自らの作品以外で初めて長編劇場映画の音楽を手掛け、大きな話題となっている。

『遠くでずっとそばにいる』初日舞台挨拶 
日にち: 6月15日(土)13:30開演
場所: ユーロスペース  ほか
登壇者:
●倉科カナ (くらしなかな) (25歳) 朔美役
●中野裕太 (なかのゆうた) (27) 朔美の元恋人役
●岩井俊二 (いわいしゅんじ) (50) 自らの作品以外で初めて長編劇場映画の音楽を手掛ける
●長澤雅彦監督 (ながさわまさひこ) (48)

一言挨拶
倉科:今日は本当にありがとうございました。気に入ってくれたら色んな人に勧めてくれると嬉しいです。

中野:この場に立てて嬉しいです。楽しんでください。

岩井:音楽監督は初めてでした。気に入ってくれると嬉しいです。

長澤監督:本日はありがとうございました。沢山の人に見てもらいたいです。

MC:楽曲提供の経緯は?
岩井:長澤監督とはロックウェルアイズという会社を立ち上げた時からの仲間です。
長澤さんは、はじめ監督ではなかったけど、そのうちデビューされました。
撮影監督の篠田昇さんの命日に毎年会ったりしていて「音楽発注していいですか?」って言われて、冗談だと思って「いいですよ!」って言ったら本当に発注が来た感じです。ちゃんと受注しました。(笑)
音楽は、映画から自然に沸き起こった音を拾っていって出来た感じです。すごく気持ちいいものに仕上がりまし た。
さすがにテーマ曲は関係ないだろうと思ったらそれも任されて、急いで対応したんです(笑)

MC:苦労した点は?
中野:監督からは何もやるなと言われて、
何もやらないとその絵の中にいる意味も無くなってしまうので困りました。
色々考えて、倉科さん演じる朔美の事をすごく愛していると思って、それを監督に話したら「そうでもない」と言われるし・・・(笑)
役作りではカットがかかっても倉科さんとの距離感を保つようにしたりしました。

MC初主演のプレッシャーは?
倉科:今日を迎えられてあの時がんばって良かったなーって思っています。
監督はあまりものを多く言われない方なので、不安感に襲われたんです。
MC監督からの注文で覚えている事は?
倉科:私も役の朔美と同じですぐ忘れてしまうので、何も思い出せないです。(笑)

MC:随分苦労されたと思います が、今日を迎えられた気持ちは?
監督:苦労を語ると2回 目の上映も無くなってしまうので、言いませんが(笑)
4年も考えてやっと公開出来まし た。秋田のいろんな方、ここにいる キャスト、そして岩井さん。
本当にいろんな方に支えられてここに立っています。それが本当にうれしいです。

最後の一言挨拶
中野:ここに立てている事がとにかく嬉しいです。皆さんも楽しんでくれたのを望むだけです。
岩井:じんわりと記憶に留まる素敵な映画だとおもうので、これかもじんわりと思い出して頂いて、周りの友達にも勧めて下さい。
倉科:監督も先ほど仰っていましたが、秋田の皆様に本当に助けられました。
今日のお客様にも本当に感謝です。ネット社会ですから、面白かったら感想を呟いたりしてみて下さい。
あまり気に入られなかった方は黙っててくださいね(笑)
監督:今日は本当にありがとうございました。派手なCGと かはない映画ですが、皆の心に残ればいいと思って一生懸命作りました。
映画の舞台と今の初夏の季節はちょうどシンクロするので映画の世界をより身近に感じて欲しいです。
またすごくいい風景だなと思ったら是非秋田にも行ってみて下さい。
本当にありがとうございました。

倉科カナ 囲み取材コメント

もしご自身が記憶喪失したらやってみたいことは?
倉科:役と同じく10年 前に戻ってしまったら、15歳だからまた芸能界始めます。同じ事務所に応募します!

記憶をなくしたとして、もし「彼氏だよ」と言う男が現れたら?
倉科:戸惑いますけど受け入れちゃいますね。