先行公開されたスペインでは『007 スカイフォール』を破り、5週連続の興収第1位を獲得。さらに歴代興収でも『アバター』に次ぐ第2位(※第3位は『タイタニック』)となる大ヒットを記録致した映画『インポッシブル』2004年のスマトラ島沖地震で被災した家族の奇跡の実話をもとに描かれたこの作品は、世界中から比類なき称賛を浴び、主人公マリアを演じたナオミ・ワッツのアカデミー賞主演女優賞ノミネートを筆頭に、共演のユアン・マクレガー、監督のJ.A.バヨナ(『永遠の子供たち』)らと共に数多の受賞・ノミネートを記録しました。

先日公開された予告編では、襲い来る津波シーンの衝撃と共に、被災後も人々と助け合いながら家族を探す子供達の姿が感動を呼んだ本作ですが、実際にスマトラ島沖地震の津波の被害に会い、本作のモデルとなった実在の家族の次男トマスが被災の経験から、ライフガードになる為のトレーニングプログラムを学ぶ為に、国際教育組織UWCの最初の一校でもあるアトランティック・カレッジに進学。
本作でも描かれている、人との助け合いが呼んだ奇跡が、当時まだ7歳だったトマスにとって、どれほど心に響いていたのかを伺い知る事が出来るエピソードとなりました。

【トマス プロフィール(2013/5/29現在)】
本名:トマス・ベネット
年齢:17歳(被災時は7歳)
進路:英アトランティック・カレッジ(1年生)
※ アトランティック・カレッジ:イギリス、ウェールズにある全寮制・共学の高校。世界共通の大学入学資格である国際バカロレア資格の教育課程に基づく、国際教育組織UWCの最初の一校。異文化理解を目指して、世界各国から選抜された奨学生が、生活と勉強を2年間共にする

【トマスコメント】
・進学について
「この学校を選んだ理由の一つはそのライフガードプログラムで学ぶ為。
同校とノルウェーの赤十字にライフガードになる為のトレーニングのプログラムがあったので、その二つに絞っていたんだ。
ウェールズを選んだのにはいくつか理由がある。
経済的に考えて、世界にあるUWCの中でベストだと思ったこと、そして、個人的にはライフガードプログラムがあることが大きかった。」

・津波の体験について
 「とてもつらかった。家族の誰かが死んだと確信していた。
あれから随分経って、家族みんなであの体験を受け入れる事にしたんだ。
それ以外に僕らに出来る事は何もないから。僕たちは助かって本当に幸運だった。」

・映画「インポッシブル」について
「母が脚本を共同執筆したんだ。事実に忠実に描かれていて、亡くなってしまった人々の物語を伝えている。私たちは生き残って本当に幸運だったが、約30万人もの方が亡くなったんだ。」