佐々木蔵之介&塚地武雅“間宮兄弟”が6年半ぶりに登壇。森田監督との思い出を語る
昨年12月に急逝した、森田芳光監督をトリビュートしたMOOK本「ぴあ 森田芳光祭 〜全員集合! モリタ監督トリビュート〜」の出版を記念した特集上映イベントが、9日に銀座シネパトスで行われた。
この特集イベントでは、『の・ようなもの』(1981年)、『家族ゲーム』(1983年)、『それから』(1985年)、『間宮兄弟』(2006年)の4作品の上映と併せて、『間宮兄弟』で兄弟役を演じた佐々木蔵之介と塚地武雅(ドランクドラゴン)によるトークイベントも開催された。
この日、佐々木と塚地は、撮影当時に着用していたパジャマ姿で登場。登壇前のトークでは、「兄弟として再会するのは6年半ぶりだけど、何の違和感もないね」と笑顔を見せ、「6年半ぶりに『間宮兄弟』の舞台あいさつをするとは思ってもみなかった。こういう機会を作っていただいて、僕たちも会場のみなさんも、そして監督も喜んでいると思います」(佐々木)、「僕は森田監督によって確実に人生を変えられ、お芝居の道を切り開いてもらった。今日は感謝の気持ちを込めて登壇したいと思います」(塚地)と、それぞれの想いを語った。
会場からの質疑応答では、京都や愛知など全国から集まったファンからの質問に2人がかりで答えるなど、6年半ぶりとは思えない、息の合った様子を見せた。
本作で本格的な映画デビューを果たした塚地は、「森田監督のおかげで演技の仕事が増えました。僕は監督の秘蔵っ子だと思ってます(笑)」と宣言。また、「噂で、監督が松田優作さんと殴り合いのケンカをしたと聞いてめっちゃ怖い人だと思っていたけど、実際にお会いしたらすごくシャイな方だった」「撮影中の思いつきがとても多くて、いきなり着ぐるみやタライが出てきて驚いた」など、森田監督との出会いや思い出を明かし、「森田監督からこの作品のテーマでもある“おもてなしの心”を教わった」と口を揃えるふたり。「森田組は、僕たちキャストがやりやすいような現場を作ってくれて、いつも“おもてなし”があった。監督からも『今後生きて行く中でも、“おもてなし”はとても大事なこと』と言われ、僕の中でその言葉は常にある」(佐々木)、「“おもてなし”の精神を忘れず、今も現場に行ってます。楽しくやろうという気持ちを教えていただきました」(塚地)と、それぞれ感謝の気持ちを述べた。
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(伊藤克信、宮川一朗太、塚地武雅、貫地谷しほり、石田純一、由紀さおり、桃井かおり)
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