第21回PFFスカラシップ作品として製作された木村承子の長編デビュー作(映画)『恋に至る病』が本日初日を迎え、舞台挨拶に、我妻三輪子、斉藤陽一郎、染谷将太、アーバンギャルド(松永天馬、浜崎容子、谷地村啓)、木村承子監督が登壇しました。初回の舞台挨拶回につきましては、満席立ち見となりました。

恋愛にまつわる人と人とのコミュニケーションのあり方を「男女の性器が入れ替わる」という斬新なアイディアで映画化。恋とセックスにまつわる根源的な問いとポップ&ユニークな感性で投げかける新世代少女映画。音楽は絶対的な人気を誇る病的にポップでガーリーなトラウマテクノポップバンド“アーバンギャルド”が担当。それぞれに今の自分と未来に絶望を抱える4人の病んだキャラクターの切実さがおかしくも愛おしい、新世代の突然変異的恋愛映画です。

トークショーの各キャスト・スタッフのコメントは、下記のとおりです。

■木村承子監督は、
「感無量です。ありがとうございます。好きという気持ちや独占欲が、いくとこまでいくと、こうなるんじゃないかとゆう気持ちでつくりました」

■主人公ツブラを演じる、注目の新進女優、我妻三輪子は、
「(相手役の)マドカ先生を好きになることは難しくなかったんですが、ただ好きと言い続けても、冷たくされたり近づくだけで吐かれるシーンの連続なので、本当に落ち込みました(笑)」 

■彼女に恋される生物教師マドカ役の斉藤陽一郎は、
「若いパワーに負けないよう、40歳もキラキラできるように頑張りました」

■一途すぎる純粋培養童貞少年、マル役の染谷将太は、
「マルのもどかしさが、観る人につたわるんじゃないかと思いました。皆で悩んで話し合って作っていきました」

■音楽を担当した、アーバンギャルドの3人
松永天馬は「これは恋愛版アウトレイジです。仁義なき恋愛バトルをお楽しみいただけたら」

浜崎容子は「お互いの存在すら知らず、別々の場所なのですが、木村監督からオファーを頂いたこの映画の脚本と、私たちのつくった曲『子どもの恋愛』が驚くぐらい偶然に楽曲とシンクロしていました。こんな貴重な体験をさせていただき、監督ありがとうございます」

谷地村啓は「楽譜見ないで苦労なく、つくれました」

木村承子監督と、浜崎容子は、外見や雰囲気も似ているばかりか、相思相愛。他のキャスト同志もとても仲が良く、トークショーが20分も延長するほど盛り上がり、満席の会場は始終楽しい雰囲気に包まれた。