『チャップリン・ザ・ルーツ』黒柳徹子 さんが登壇しチャップリンとの生の思い出を語りました!
この度、9月22日(土)より銀座テアトルシネマ、オーディトリウム渋谷、シネ・リーブル梅田ほかにて公開の『チャップリン・ザ・ルーツ』の公開先行トークイベントを、 日本チャップリン協会名誉会長でもある黒柳徹子さんをお招きして開催いたしました!
1972年に直接チャップリンとお会いしている黒柳さんが、当時の思い出をたっぷり語り、チャップリンからの日本の皆さんへのメッセージも伝えてくださいました!
また、世界初公開となる短編映画『A Thief Catcher(泥棒を捕まえる人)』を観客の皆さんと一緒に鑑賞し、貴重な映像を多いに楽しんでいらっしゃいました。
【日 時】 9月15日(土) 【場 所】 オーディトリウム渋谷
【時 間】 21:00トークショー開始
【登壇者】 黒柳徹子(79歳)日本チャップリン協会名誉会長
大野裕之(38歳)日本チャップリン協会会長
【生演奏者】 古後公隆、川嶋杏奈
●ご挨拶●
大野:みなさま、夜遅くにお集りいただきましてありがとうございます。今日はチャップリン初期作品の完全デジタルリマスター版が世界初劇場公開ということになります!そして、96年ぶりに発見されました幻の作品のプレミア上映ということで、このすばらしい歴史的な日に、理想的なお方をお招きすることが出来ました!
黒柳:わたくし、チャップリン協会の名誉会長をやらせて頂いておりますので、今日はお招きいただき大変うれしいです!私が、生きてるチャップリンの最後の方に会った日本人のひとりということで、チャップリンと会ったときのエピソードを皆さんにお話し出来ればと思います。
1972年4月、当時私はNYに留学していたんですが、チャップリンはアメリカを追放されてスイスに住んでいて、リンカーンセンターで授賞式があり、20年ぶりにアメリカの地を踏んだ貴重な日だったんです。
そこでは、チャップリンを囲んで映画を観るということでたくさんの方々が集まっていました。チャップリンはバルコニーからみんなに手を振って投げキッスをしたりしていました。
私はNHKの取材という形で参加することが出来たので、持っている中で一番派手でいい振り袖を来て行ったんです。
そのおかげで、ガードマンが私を通してくれて、直接チャップリンとお話することが出来たんです!
「チャップリンさん!!」とお声をかけ、「私は日本から来た女優です。」と自己紹介をしたところ、チャップリンさんは立ち上がり「ジャパン!!」とおっしゃって、目に涙を浮かべて手を握ってくださいました!
そして、「キョウト!ウカイ!カブキ!」と覚えている日本語をしゃべってくださったんです。そして、手を握ったままでいてくれたので天才と手をつなげるなんて本当にうれしいと思いました。そして、「日本の皆さんに何かお伝えすることがありますか?」とお聞きしたら「“愛してる”とお伝えください」とおっしゃって。とっても光栄でした!
大野:チャップリンは4回来日していて、銀座で天ぷらを食べたり、日本とゆかりの深い方なんですよね。
デビューから98年経った今、こんなにたくさんのお客さまに集まって頂けるなんて、チャップリンも喜んでいると思います!
今日、これから観てもらう短編映画『A Thief Catcher(泥棒を捕まえる人)』は、2010年に96年ぶりに発見されたんですが、実は、ミシガンの骨董市で見つかったんです!!チャップリンが24歳の時の映像で、まだデビュー4作目くらいの貴重な映像です!今回世界初劇場公開ということで、徹子さんも一緒に今から観てみましょう!
短編映画『A Thief Catcher(泥棒を捕まえる人)』上映(約8分間) 生演奏つき
黒柳:面白かったですね!!でもなんか老けて見えたわね。
大野:そうなんです、この映画はスカウトされて出演が決まったんですが、当時24歳だったチャップリンはちょっと役より若すぎたんで、老けメイクをしてるんですよ。
黒柳:雰囲気があってとても魅力的!さすがチャップリン!!この当時から既にたたずまいがチャップリンそのものね!チャップリンほどハンサムでセクシーな俳優はいないわね!この映像を良く見つけてきたわね〜。
大野:かなり歴史的に貴重ですよね!チャップリンの作品は保存状態が良くて81本のうち80本発見されているんですが、残り1本見つかっていないものがあると言われているんです。アラスカで最後に上映されたという記録が残っているので、アラスカのどこかにあるのかも!?
黒柳:私は今、ニール・サイモンの「ルーマーズ」という喜劇の舞台稽古中なんですが、去年の公演の時に、この喜劇は700回笑ったという記録があるんです!実は、カウンターを買って来て、スタッフさんに数えてもらったんですが。10秒に1回笑ったという計算になります。ちなみに、大阪では750回でした(笑)。
チャップリンの映画をずっと観ていたことが、喜劇をやる上ですごく役に立っています!
不自然じゃなくおもしろくすると言うのを考えていますね。
笑うことは健康にいいそうなんで、チャップリンはそういう点ではみんなの健康を良くしてくれた人って言うことですよね。
チャップリンほど人間の命とか平和を考えていた人はいないと思います。命をかけて戦って、それを笑いでみんなに納得させたと言うことが本当にすごいと思います!
是非たくさんの方に観て欲しいですね。
2010年、96年ぶりに発見されたチャップリン幻の出演作『A Thief Catcher(泥棒を捕まえる人)』の世界初となる劇場公開をはじめ、羽佐間道夫氏、山寺宏一氏、野沢雅子氏ら人気俳優が吹替えを担当した世界初の試みである吹替え版短編集、また日本チャップリン協会会長大野裕之氏による新たな字幕短編集を銀座・渋谷の劇場を皮切りに、全国で公開致します!
公式HP:http://elevenarts-japan.net/cc_shibuya.html