西川監督が『夢売るふたり』プロモーションで大活躍!!初日舞台挨拶(1/2)
映画『夢売るふたり』の初日舞台挨拶を実施いたしました。
初日舞台挨拶に主演の松・阿部をはじめとする豪華キャスト&監督が集結!キャストが登場すると場内からは歓声があがりました!!登壇者が挨拶をしていく中、今回役作りのためにウェイトリフティングをはじめ、先日行われた関東大会で2位になった江原さんが銀メダルを見せると場内から盛大な拍手が送られました。その後はフリップトークで「今だから言える話」を告白。それぞれ現場では言うことのできなかった本音を披露しました。登壇者同士でお互いの話に突っ込みを入れ合うなど、終始和やかな雰囲気のイベントとなりました。
映画『夢売るふたり』初日舞台挨拶
●日程:9月8日(土)1回目の上映前 ●場所:新宿ピカデリー(新宿区)
●登壇者:松たか子(35)、阿部サダヲ(42)、田中麗奈(32)、鈴木砂羽(39)、江原由夏(27)
木村多江(41)、笑福亭鶴瓶(60)、西川美和監督(38)
★登壇者挨拶
松:まだ始まったばかりなのでこれからじわじわいろいろな方に多く見ていただければと思います。あと、ここに全く関係ないことで恐縮ですが先日は兄の染五郎が事故・怪我で皆さまを大変お騒がせし、ご迷惑おかけして大変申し訳ありませんでした。おかげさまで順調に回復しております。どうか彼に時間を与えてやってください。
阿部:今日は舞台挨拶と映画楽しんで行ってください!!
田中:憧れの西川監督の作品に出していただいて、こんな素敵な共演者の方々とスクリーンで共演させていただいて光栄です。私自身夫婦って何だろうって考えましたし、運命共同帯の強さ・恐ろしさ・美しさなどいろいろなことを感じてもらえると思います。
鈴木:映画を作っている者としてこの日を迎えることができるのが1番うれしいことです。今紹介で「どうも、アンジェリーナ・ジョリーです」って言おうと思ったんですけど、さすがにちょっと勇気がなかったです(笑)どうぞこの映画を見てTwitterやFacebookでどんどん宣伝してください!
木村:この映画は「映画らしい映画だな」と思って参加できたことをうれしく思っています。この映画を見た後にこの映画のことをお友達同士話ながら帰っていただけるとうれしいです。
江原:未だにこの中に並んで立っていることが信じられません。監督に大役をいただき初日を迎えられたことをうれしく思っています。みなさんも得体のしれない人物だと思っていると思うので映画を見て正体を暴いてください!
鶴瓶:(江原さん)すごいですね。こういう役をやられてそれで稽古して2位!どえらいことです(笑)3年前に『ディア・ドクター』に出させていただいてそれ以来の舞台挨拶なので緊張してますねぇ。すごく面白い映画なので楽しんでいただきたいと思います。僕は夫婦で見たのでえらいことになりましたけど(笑)しばらくそのことについてしゃべらなかったですけど。見ていただいたら分かるとおもいます。カップルで来られたた方はいろいろ考えながら帰っていただきたいと思います。
監督:初日にお客さんが来てくれるとほっといたします。最初にこの話のアイデアを思いついてから3年がたちました。毎回そうなんですけどこんな話が映画になるのかなというところからスタートしていろいろな人に取材をしたりいろいろな人に支えられて脚本を書いて、素敵なキャストの皆さんに支えられて現場を乗り切ってこうやって初日を迎えます。1人の子どもが無事に成長して無事に自活できるようになって家を出て行くような気持ちです。この映画を楽しんでいただいて、周りのみなさんにも勧めていただければと思います。
★フリップトーク「今だから○○さんに○○と言いたい」
「今だから言いたいこと」を書いたフリップを登壇者が一斉にオープン
江原:「もうムリと監督とウェイトリフティングのコーチに言いたい」
トレーニング4カ月ありましたが1日総重量6トンとか7トンを上げてまして、ほんとうに体がボロボロで…もうムリって思ってしまいました。
監督:それに対してちょうど「江原さんトレーニング頑張ってくれてありがとう」と書きました。本当に1人で国立競技場のトレーニングルームに通って、助監督が支えてくれたんですが、たった1人で毎日毎日アスリートのようにトレーニングをつんだおかげで見た方には本物の人なんじゃないですかと言っていただけるようになりました。彼女にとってもアスリートのメンタリティを学ぶいい経験だったと思います。頑張ってくれたことに本当に感謝しています。
江原:監督のおっしゃるように1人で闘うってほんとうに辛いんだなって実感できたのが芝居に出たと思います。実際に大会に出てみると、次元が違いすぎるといいますか、ここまであげられるのもすごいと言ってくださる人もたくさんいますが、やっぱり上の方たちは。
監督:是非、リオに連れていってください、私達を(笑)
江原:頑張ります…(笑)
松:「監督いっしょに受験してくれてありがとう」この映画で資格が必要でそれをとりに行ったんですけど、監督はこの資格がなくても大丈夫なのに一緒に受験をしてくれまして、下手したらテストの解答も教えてくれる勢いで(笑)協力してくれてありがとうございました。
監督:全部で4日間のうち1日目が学科であと3日間が実技。1日目の授業中に居眠りする松たか子っていうのを初めて見ました(笑)
松:私も人間なんです!!(笑)でも勉強はいいですね。みなさんもいろいろ受験してみてはいかがですか??
※資格→フォークリフトの免許
阿部:「監督いろいろな僕の表情を引き出してくれてありがとうございます」
今回、火をつけられたり、かけられたり、ひっぱたかれたり、SEXしたりしているうちに今まで僕のあまり見たことの表情が画面に出ていて。あんな顔するんだな、俺って思いました(笑)
監督:煮たり焼かれたり御苦労さまでした。あの「阿部さん本当は好きでした」って書いてます…やっぱり主演俳優の方とは監督って共犯関係もあるしライバルでもあるしっていう独特の緊張感が漂うんですけれども、結婚詐欺師っていう役柄もあると思うのですが、好きになりそうだなっていう時がありまして。女性スタッフみんな同じことを言っていました。だから阿部さんにこの役を任せてよかったなと思いました。すみません、鶴瓶師匠…
鶴瓶:『ディア・ドクター』の時はどうだったんですか??主役の人を好きになったりしなかったんですか??
監督:うーん…
鶴瓶:もういいです!!
田中:「阿部さんごめんなさい」
作品の中で阿部さんの体が痛いことを私がしています。
鶴瓶:これはひどかった…そばで見ていて…
田中:大丈夫でしたか?
阿部:大丈夫ですけど…大丈夫だから今ここに立っているんです。
鶴瓶:そんなぐらい(ひどい状況)でした…この人おかしいんちゃうかっていう(笑)
阿部:男の人でも女の人でもあんなにやられたことないです。びっくりした…
田中:私も顔ってこんな風に腫れるんだって思いました(笑)どんどん赤くなって紫になって、あぁこういう風に膨れ上がるんだっていう(笑)
鶴瓶:何笑ってるねん(笑)むちゃくちゃやぞ。あれはひどかった…「私あんなんできるかしら」って言った次の瞬間にしてたよ。怖いわ。
監督:私がカットかけた瞬間に鶴瓶師匠が「止めたれ〜〜っ」って言ってましたね(笑)
鈴木:「阿部くん、最初顔面におもいっきりゲロしてごめんなさい」
監督に「おもいっきりやっちゃって」って言われたから勢いあまったら、私はよかったんですけど、阿部くんの顔見たら滴でしたたっていて、目がテンになっていて…でもお芝居を一生懸命続けてくださるので泣きそうになって「ごめんなさい、ごめんなさい」って芝居じゃなく言ったんですけど、監督が全然カットをかけてくれなくて、ずーっと「あー」「いやー」って2人で芝居を続けました。1回
ゲロしちゃうと衣装もとりかえなくちゃいけないし、乾かさなくちゃいけないし、結構失敗は許されなかったんですけれど、おもいっきりやりすぎちゃって阿部くんほんとうにすみません。
阿部:いいえ、僕は非常にいいのが撮れているなっていう印象があったんですけれども。顔ってすごいなって思ったんですよ。顔にかぶる俳優ってなかなかいないだろうなって。これキタなって思って(笑)
鈴木:そう、阿部くん、カットかかって「キタ〜」とか言ってた(笑)
監督:砂羽さんの「ごめんなさい」が本当によかったんですよね。本当に謝っているなって思って。とてもカットがかけられないなと。使っているカットは別カットなんですがDVDには入れますんでね。
鈴木:お楽しみにして下さい。