傑作SF小説「宇宙の戦士」の映画化作品として熱狂的なファンを生み出し、クエンティン・タランティーノなどクリエイターの間でも高い支持を集めてきた『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズの最新作『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』。
ハリウッドの熱烈なラブコールを受ける形で、日本が誇るクリエイター・荒牧伸志監督の手でフルCGアニメーションとして製作、7月21日より新宿ピカデリーほか全国にて公開となります。
 
そして今回、シリーズの主役といっても過言ではない、人類と壮絶な戦いを繰り広げる昆虫型生命体”バグ”の声を大和田獏さんが担当。日本語吹替え版ではなく、あくまでオリジナル版のバグの声を担当し、全米デビューを果たすこととなり、4月18日(水)に都内スタジオでアフレコが行われました。

■日時:4月18日(水)12:40〜
■会場:東京テレビセンター 
■出席者:大和田獏、荒牧伸志監督

スタジオのスクリーンに映し出されたバグの動きを確認しつつ、自ら身振り手振りを交えながら、セリフならぬバグたちの”鳴き声”を熱演する大和田さん。荒牧監督からは「もう少し『喰っちゃうぞ!』という感じを出して」などとディレクションの声が飛んだ。

収録後に監督と共に報道陣の取材に応じた大和田さんは「バグの”気持ち”をどう理解してやるか…難しかったですが楽しかった」と笑顔で振り返った。「誰も認めてくれないけど僕はモノマネが好きなので、自分の中から引き出そうと思った」と役作りについて明かし、過去のシリーズを参考に家で練習したそう。「やってたら女房に妙な顔で見られて『何やってるの?』『ウチで練習しないで』って言われたので密かにひとりで練習しました」と苦笑交じりに明かし報道陣の笑いを誘った。

過去に海外作品の吹き替えやアニメの声優を務めたことはあったが「20年くらい前でかなり久々です。しかもそれは全部人間の役だったので…」と大和田さんは初体験のバグ役への不安を口にしたが、荒牧監督は大絶賛。「バグはもうひとつの主役で僕も大好き。今日は(大和田さんが)来てくれるか心配だったけど(笑)、やっていただいたらあまりにも面白く、素晴らしかったので欲張ってたくさんのバリエーションを録りました」と笑顔を見せた。

当初、大和田さんは群れで襲いかかる”ウォリアー・バグ”の声を担当する予定だったが、その素晴らしさから「もうひとつ、隠し玉の新しい大きなヤツの声もやってもらうことにした」と監督。7月にサンディエゴで開催されるコミコンでの本作のお披露目を皮切りに、まさかのバグ役で全米進出を果たすことになった大和田さんは「俳優にとっては夢の夢。こんな形で実現するとは…。みんなに『”獏とバグ”のダジャレじゃないか』と突っ込まれそうですが。これで大和田バグに改名することになるかも(笑)。どう受け止められるか期待と共にあります」と思いを語った。

監督は完成に向けて「原作ファン、映画ファン、日本のアニメファンも含めみんなが満足できるような、完璧な宇宙戦争のエンターテイメントを目指したい」と改めて意気込みを明かした。