映画『ネムリユスリカ』初日舞台挨拶、「胸に残るしこりのような感情を大切にしている作品」
『ネムリユスリカ』の初日舞台挨拶を行いました。坂口香津美監督、主演の平野茉莉子さんを始め出演者、制作スタッフが登壇致しました。
【日時】 11月19日(土) 21:20〜
【場所】 シアター・イメージフォーラム
【登壇者】 坂口香津美監督、落合篤子プロデューサー、日高哲英(音楽)
平野茉莉子、駒形美如、岩尾拓志、中村太一、木島尚志、内田里美、染乃
性犯罪により生まれた少女とその家族の絶望と再生を描いた『ネムリユスリカ』。公開劇場のシアター・イメージフォーラムにて、坂口香津美監督、主演の平野茉莉子さんほかキャストの初日舞台挨拶を行った。落合篤子プロデューサーの司会により、
順番に舞台へ登壇。一言ずつ、これから上映をご覧になるお客様に向けてのメッセージがあった。
坂口監督より
「東北大震災、原発事故、今、たくさんの人々がさまざまな重荷を背負って生きています。この映画の主人公の少女も
性暴力によって生まれるという自分ではどうすることもできない宿命を背負っています。背負うということは向き合うという
こと、向き合うということは生きるということ。みなさんもぜひ自分の背負っているものと向き合いながら少女になったつもりで観てほしい」
また、主演の平野茉莉子さんより
「この作品は観終わった後に観終わった後に胸に残るしこりのような感情を大切にしている作品だと思います。
いろんなことを感じながら、素直な目線で作品と向き合ってください。」
また、音楽を担当した日高哲英氏より
「この映画ではピアノを使っているのですが、演奏しているのは当時14歳のピアニスト・小林愛実さん。
僕が担当した今までの音楽のなかで最年少。才能ある彼女のピアノ演奏にぜひご注目ください。」
最後に「この映画は理不尽な暴力によって人間の肉体や精神が危機に遭った時、いかにのりこえるかを描いた映画です。強い映像表現もこの映画の魅力の一つです」と坂口監督が締めくくり、舞台挨拶が終了した。