第4回したまちコメディ映画祭:「したまちコメディ大賞2011」表彰式
第4回したまちコメディ映画祭がついに開催されました!「したコメ」は浅草、上野という東京随一のしたまちの魅力をコメディ映画を通じて存分に味わっていただく映画祭です。
第4回したまちコメディ映画祭にて、9/18(日)に、今年で3年目となるコンペ部門「したまちコメディ大賞2011」が開催されました。20分以内のオリジナル・コメディ作品の中から、入選10作品と、今年新設された「U-25特別枠」作品2作品を上映し、映画祭総合プロデューサーのいとうせいこうさんに加え、本広克行監督、俳優の笹野高史さん、映画プロデューサーの山田雅子さんを審査員にお招きし、会場の観客とともに「グランプリ」、「観客賞」、「U-25特別賞」を選出いたしました。
「したまちコメディ大賞2011」表彰式
●実施日時:9月18日(日)
●場所:浅草中映劇場
●審査員:本広克行(46)、笹野高史(63)、山田雅子、いとうせいこう
今回は、コンペ開催となってから初めて、吐山由美監督・西山真希子監督の共同監督作品「じぞう」がグランプリ・観客賞・U-25特別賞の3冠受賞となりました。
「じぞう」は、地蔵の視点から、町行く人々の日常を切り取った作品で、笑いあり、涙ありの大変エネルギッシュな仕上がりの作品となっています。
受賞者スピーチ:「最初からグランプリを狙ってました。U-25特別賞・観客賞と3冠受賞することができ、観客の皆さん・審査員の皆さんにはとにかく感謝の気持ちです。映画の作品を通じて、映画監督としてだけでなく、自分たちも表現していきたいと思っています。映画監督の他、”やぶれタイツ”としてコンビを組み、勝手に活動をしているので、自分達の名前を多くの人々に知ってもらいたいです。絶対に有名になります!」
選定の理由として、審査員全員が、「作品としての完成度に加え、作品自体が持つエネルギーを高く評価」しており、全会一致での選出となりました。
(審査員総評)
本広監督:軽い気持ちで参加したものの、どの作品のレベルも大変高く、改めてコメディの難しさを実感しました。みんな面白かったので、また来年も参加したいです。
笹野:最近の映画館で観る映画より、断然今回上映された作品の方が面白かった。高得点の映画が必ずしも受賞する訳ではないことが今回、改めて実感できた。「じぞう」は面白さに加えて愛を感じる作品で、一歩抜き出てました。改めてコメディを考え直すこととなった。
山田:長時間の鑑賞に、覚悟をしてきたが、どの作品もとてもレベルが高く最後まで楽しめた。様々なジャンルがあり、広く楽しむことができた。
いとう:今回は過去最高に、レベルが高かった。グランプリ受賞の二人は、来年の映画祭予告映像、コンペ出品作品を制作してもらうので、がんばってほしい。
尚、グランプリ受賞の吐山由美監督・西山真希子監督には、来年度のコンペ出品シード権が与えられた他、来年度映画祭の予告編も制作をする権利が授与されました。