圧倒的世界観で描かれる現代漫画不朽の傑作「ベルセルク」が、遂に映画化となり、第一弾となる『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』が来年1月より全国公開されます。このたび、本作のアフレコ取材を行いました。

【日時】9月17日(土) 【場所】デルファイサウンド
【アフレコ囲み取材ご登壇者】ガッツ役:岩永洋昭、グリフィス役:櫻井孝宏、キャスカ役:行成とあ

 9月17日、映画『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』の主要3キャストのアフレコ取材を行いました。連載20年以上に及ぶ長大な物語全てを映像化する壮大な“ベルセルクサーガプロジェクト”のはじまりとして、ファンの間で最も人気が高く、最もドラマチックな展開を見せる“黄金時代篇”を3部作構成で映画化。『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』は3部作の第一弾として、2012年1月より全国公開されます。
アフレコ収録で3人が一緒になるのは今回が初。主人公のガッツ役を演じる岩永は、オーディションの段階で声を聞いた瞬間に窪岡俊之監督が「彼がガッツだ」と即決したほどだが、本格的な声優業はこれが初。グリフィス役の櫻井も長身の岩永氏をスタジオで見たときは、「“リアルガッツ“だと思った」と吐露するほど声だけではなく外見も見事なハマり役。役どころについて岩永は、「ガッツは吠えたり叫んだりするシーンが多く、頭をクラクラさせながら(最初の単独アフレコでは)孤独と戦いながら演じていた」と語り、「監督には『そのままやってくれればいい』と言ってもらえたから迷いはなかったけれど、ガッツは強い反面心に闇を抱える役。声だけで表現するのは難しかったし、勉強になった。」と振り返る。

櫻井が演じたガッツが所属する鷹の団の団長・グリフィスは「甘いだけでなくニュートラルであり、団長としてのカリスマ性やガッツが尊敬する男でなくてはならない」と、監督いわく“一番難しい役”。演じた櫻井は「オーディションだったので、自分の中で賭けて臨んだ。欲しいと思ったものは手に入れないと気が済まないタイプのグリフィスと僕はよく似ている。今日の収録では1人では出てこない表現も3人なら出てきたりして、より深くグリフィスを知ることができた」と語った。

鷹の団の紅一点、キャスカを演じる行成氏「原作は全巻もっています。役が決まってから読み返しました。ベルセルクは人間の感情がむき出しで、熱いところが好き。心を震わせたい人はぜひ見てほしいです。キャスカは男ばかりの鷹の団の中にいても引けを取らない強い存在。でも内面は女性らしくもあり、女性として凛としている姿もきちんとだせたら」と役どころについて話した。

また、20年以上続く原作の完全映像化にあたり、今後10年以上続く一大プロジェクトになるかもしれないとも言われている本作。岩永は「見どころがないところがないくらい、すべてが見どころ。ファンの多い作品なので、その名に恥じないよう、身の引きしまる思いです。」と語ると、櫻井も「始まったばかりで10年と言えるのはすごい。長いプロジェクトになりそうので、多くのファンの方たちとともに作り上げていきたい。それに、原作の密度の濃いイラストを素晴らしいクオリティで仕上げている、その映像の美しさは必見ですね。作画とCGの合わさった、ベルセルクならではのハイブリットな映像を楽しんでほしいです。」と意気込みを語った。取材後には “ベルセルク・サーガプロジェクト”のシンボル、2mを超える超迫力の大剣“ドラゴン殺し”が登場。キャスト3人と大迫力の“ドラゴン殺し“のフォトセッションののち、アフレコ取材は終了した。
(※ドラゴン殺しとは、主人公ガッツがのちに手にすることになる、身の丈を超すほどの大剣。「ドラゴンを撃ち殺せるような剣を献上せよ」と国王の命を受けて作られたといわれている。)

キャストプロフィール

■ガッツ役:岩永洋昭
【ガッツ】戦地で母親の骸の下に産み落とされる。ある傭兵団に拾われ、幼少期から戦場に駆り出されるが、11歳の時に傭兵団から脱走。以後は何処にも所属せず1人で戦地を転々とする。その後、グリフィスと出会い決闘で敗北し「鷹の団」に入団する。
【岩永洋昭プロフィール】俳優・モデルとしてTV、映画、舞台で活躍中。代表作として「トミカヒーロー レスキューフォース」(石黒隊長役)、「もやしもん」(農志会会長役)、「仮面ライダーオーズ」(伊達明・仮面ライダーバース役)など。
【グリフィス】「白い鷹」の異名を持つ貴公子然とした騎士で、容姿、知略、剣技、指揮、人望、統率力等のあらゆる面において他者が比肩することの出来ないほど秀でる天才。「自分の国を持つ」という強大な野望を持つようになり、傭兵団「鷹の団」を結成。
【櫻井孝宏プロフィール】81プロデュース所属。代表作として『トリコ』(ココ役)、『ファイ・ブレイン 神のパズル』(ルーク・盤城・クロスフィールド役)、『コードギアス 反逆のルルーシュ』(枢木スザク役)、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(松雪集役)など。
■キャスカ役:行成とあ
【キャスカ】鷹の団の千人長の女性剣士。口減らしの為に貴族に売られ、乱暴されかけた現場に居合わせたグリフィスに選択を問われた彼女は鷹の団に入団。入団に至る経緯からグリフィスに対し崇拝に近い多大な信頼を寄せていた。
【行成とあプロフィール】長崎県出身。『グレイズ・アナトミー6』(リード役)、『恋愛マニュアル〜まだ結婚したい女〜』(キム・ブギ)、『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』(ルーシー役、10月9日放送開始) など実写吹き替え作品が多数。アニメ作品として
『NARUTO-ナルト-疾風伝』(アカネ役)なども。