この度、全世界を感動の涙で包んだ珠玉のラブストーリー『親愛なるきみへ』が、東日本大震災で被災された方々を元気づけられる映画として現地ボランティア団体に選ばれ、宮城県での特別試写会を実施しました。上映終了後には女優・ヘルスケアカウンセラーの石井苗子さんにご参加頂き、「心のケア」をテーマとした講演を行い、参加した被災地の方より「大切な人と一緒に過ごす時間は大切なんだ」という感想や映画を通して人とのつながりの大切さを改めて実感し、涙する姿も見られました。震災から半年がたった今、被災地の方の表情が和らぐようなイベントとなりました。

【イベントの模様】

〜映画について〜
石井さん:とてもロマンチックな映画でしたね。この映画はアメリカでのベストセラーを映画化した作品なんです。公開前の映画を上映するということはとても珍しいことですよね。私自身、ジョンは本当にサヴァナとの愛について真面目だなと思いました。彼女が出した答え、それに対してのジョンの一途なまでの愛にとても感動しました。
被災地の方:女性であるサヴァナが出した結論にはとても深い意味があると思いました。映画全編を通して、大事な人を大切にしなければならないというテーマが描かれていて、今の自分たちの環境にもリンクして自然と涙があふれてしまいました。
〜被災地について〜
石井さん:私は3月25日から、東日本大震災被災住民支援プロジェクト「きぼうときずな」で活動をしていて、福島、相馬市、郡山市の仮設住宅を訪問しています。避難所での生活は水もないし、辛いですが、災害が起こった当時に比べれば楽という声を聞きます。
お寺や神社で生活する人の支援になればと自治体に声をかけて手紙を書いたらどうか?というような呼びかけをしたことがあります。この映画同様に手紙を書くということは、自分の気持ちに正直になるということ。人生ってこの映画もそうでしたけど、いつもいつも良いことばかりが起きるわけじゃないですよね。こうなるとわかっていたらしなかったのにということはありますけど、皆さんも後ろ向きの姿勢ではなく、前へ前へと考えてみてください。私自身、被災地の慰問活動をしていて、よく、「先のことを考えて暗くなるより、今生きていること、目の前の楽しみを思って生活して今を大事に生きてほしい」ということをお話しします。この映画の出会いのように人生はちょっとしたきっかけで、大事な人と出会え、精神的な絆が生まれます。この映画みたいにロマンチックなことはないなんて思わないで、まだまだ人生を楽しんでくださいね!

○試写会に参加した方たちのコメント○
・人への思いやりをもう一度、考えさせられることになった。
・家族や愛する人と離ればなれになってしまっているのだけれども、いつかちゃんと連絡とりたいなと思いました。
・人に対しての優しさとみんなで元気になっていこうという気持ちになりました。
・切なくて感動しました。大切な人と一緒に過ごす時間はすごい大切なんだと感じました。幸せな気持ちになれました。大切な人のために頑張ろうと思いました。