映画『ライフ ─いのちをつなぐ物語─』日本公開版 完成披露試写会
来日をしたマイケル・ガントン監督とマーサ・ホームズ監督と日本語版ナレーションを担当した松本幸四郎さん・松たか子さんが登場すると場内からは歓声が上がりました。映画に込めたメッセージや日本の現状に対する温かいコメントが出ると場内は温かい拍手に包まれました。そこに、世界18カ国を股にかけて撮影した本作にちなんで、動物に扮した世界18カ国の子供たちが登場!子供たちに交じって“猫ひろし”さんが交じっていることが分かると場内からは大爆笑が!!
最後はみんなで仲良く写真撮影を行いました。
日程:7月5日(火) ●会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ・スクリーン7
●登壇者:マイケル・ガントン(男性・53)、マーサ・ホームズ(女性・50)
松本幸四郎(68)、松たか子(34)、 スペシャルサポーター・猫ひろし(33)
<登壇者コメント>
松本幸四郎:この映画は動物ばかり出てくる映画ですが動物たちの営みの後ろから「これでいいんですか」という声が聞こえてくるような気がします。ものを言わぬ動物たちの代わりに日本人として人間として参加させていただきました。ゴリラやライオンの父親たちの後ろ姿が出てくるのですが人間と同じで何ともいえず寂しいんですよね(笑)ともかく、こんな素晴らしい作品を作った監督達のすばらしさにみなさん拍手をお願いします。(場内からはわれんばかりの拍手が!)歌舞伎役者には襲名というものがあります。この“名”は名前という意味ではなく“命”という意味だそうです。そういう世界に生きている私はこの映画を見て改めて命がけで命を渡していくということが生物にとって人間にとっていかに崇高で大事かということを改めて感じました。そんな作品のナレーションを自分が命を受け渡した松たか子とできてうれしいです。
松たか子:(監督たちの日本語の「こんばんは」という挨拶を受けて)改めて丁寧に言わなければなりませんね。こんばんは、松たか子です。この映画をみなさんに見て頂けるということに大変興奮しています!(監督にナレーションを絶賛されると)とても光栄です。監督と言われる人と公開直前に初めて会うなんて普段はないことなのですが、音の印象を評価して頂いてとてもうれしいです。この映画の現代は『ONE LIFE』です。この“ONE LIFE”という言葉はとても意味が深いと思います。動物たちが特製を活かして生ききっているのを見ると私たちは生き切っているのだろうかと感じます。素晴らしい映像を見ると共に私たちが自分たちの生き方に立ちかえるきっかけになると思います。(可愛らしい子供たちのサポーターの中に猫ひろしさんを発見すると松本幸四郎さんにうれしそうに耳打ちしていました)
マイケル・ガントン:世界初のプレミアを日本で行うことが出来てうれしいです。日本語が話せなくて申し訳ないので人小竹ためてみます。「(日本語で)こんばんは」(トークが始まりカメラマンたちが撮影をやめると)写真を撮られているとスターのような気分になるから止めてほしくないですね(笑)『ブルー・プラネット』や『アース』などこれまでBBCはグローバルでスケールの大きい作品を撮ってきましたが、今回の作品はそういう部分もありながら親密なアプローチをしています。“観察するような視点”ではなく“前のめりで生き物のドラマに入っていく”ような感じです。すべての生き物が生誕していのちをつないでいく様子を描いています。世界中の生き物たちを見てきましたが彼らにも人間的な部分があると感じつながりを感じていました。彼らと私たちは1つの地球を分かち合っているのです。(日本がこういう状況での来日について)来日しない理由なんてなかった。震災のことはマーサと共に心を痛めていました。この作品が少しでも被災者のみなさんをハッピーに出来ると嬉しいです。
マーサ・ホームズ:(ガントン監督の日本語の挨拶を受けて)私も試してみるわ。「(日本語で)こんばんは」2000年に『ブルー・プラネット』で来日しているのですが、また日本に戻ってこられてうれしいです。(日本版のナレーターは親子ですが)素晴らしい俳優の方々が引き受けてくれて、しかも二人が親子なんてこの作品にピッタリだと思います。マイケルの言うようにこの作品は生き物の西端から誌に至るまでにいかに命を引き継ぐかを描いています。それには“家族”見せるのがベストだと思いました。オリジですので、父と娘のナレーションは勇敢でパーフェクトな試みだと思います。私たちも今日これから日本語版を見るのですが、一足先に最初の5分だけ見せていただいたんです。お二人のナレーションは我々の求めていたトーンで、我々の動物に対する思いや共感がすべてこめられていました。地球の反対から日本を襲った悲劇を見ていて、日本人の落ちる気払った様子や国が1つになるさまを見て感動しました。被災にあった子供たちの心をこの映画が少しでも癒すことができたらと思います。困難にぶつかっても乗り越えて行く生き物たちを見て地球を思う気持になってほしいです。
猫ひろし:身長だけは子供で顔はおっさんです(笑)猫かぶっちゃいました(笑)この映画を見て感動したのでわざわざ来日してくださった監督達にお礼を言いに来ました。映画を通して生きる大切さを学んだんで来年はオリンピックで一生懸命走って皆さまに何かを伝えられればと思います。日本人ではなくカンボジア人としてですが、チーターみたいに走りたいです。