映画「一命」が5月11日より開催されております第64回カンヌ国際映画祭にコンペティション部門出品作品として参加し、先程、瑛太と三池崇史監督らによる公式記者会見が行われました。

本記者会見には、世界中から集まったマスコミ総勢180名(記者150人、スチール、ムービー30台)が集まり、活発に質疑応答が行われました。

◆映画『一命』 【第64回カンヌ国際映画祭公式会見 概要】
●日時:現地時間 2011年5月19日(木) 12:30〜 (日本時間19:30〜)
●場所:PALAIS パレ(フランス、カンヌ)
●参加者:三池崇史監督(50)、瑛太(28)、山岸きくみ(50/脚本)、ジェレミー・トーマス【Jeremy Thomas】(61/プロデューサー)

【会見内容】

●三池崇史監督:
カンヌ映画祭で初めて3D上映撮影されます。今回私自身、初めての3D映画の撮影となったわけですが、日本独特の狭い空間にある奥行きを3Dの技術を使い、撮影したいと思いました。

1日1日、撮影を日々積み重ねることによって、映画は生まれ、その結果このような映画祭に参加することができ、うれしく思います。
海老蔵さんと瑛太さんを主演に迎え、海老蔵さんの“形(かた)”で作る演技と、瑛太さんの“感情の揺れ”が生む演技の出会いがありました。
それは私が持っていないものでした。

●瑛太:
俳優として、日本人として、このような場に参加できたことを光栄に思います。
家族を守るために自分の命を懸けた男・求女を演じ、人は自分の家族のためにどこまでできるのか、について、僕自身考えさせられました。

三池監督の撮影現場はとても、厳しいという印象を受けていましたが、実際はユーモアがたくさんある方で、僕の質問にも丁寧に答えてくれました。
(監督から)常に瑛太はどんなのものが出せるのか、といつも問われている気がして、緊張の連続でした。

●ジェレミー・トーマス:
「ICHIMEI」は日本人の礼節や威厳を描いており、時代設定は江戸時代ですが、現代にも通じる精神のありかたを描いています。日本では最近、震災の惨事がおこり、そこに立ち向かう姿が報道でも伝えられています。

この映画は、世界の人にとっても、人としての誇りを失わないという生き方が、模範にもなるのではないかと思います。