映画『タクミくんシリーズ あの、晴れた青空』最初で最後のファン感謝祭
5月7日(土)、ラフォーレミュージアム六本木にて、タクミくんシリーズ第5弾「あの、晴れた青空」の制作報告会が行われた。本作はごとうしのぶ原作のBL小説の金字塔。映画版もBL映画としては最も長く続いていて、日本だけではなく海外からも公開に合わせて来日するファンがいるほどだ。8月20日公開の「あの、晴れた青空」も、原作ファンの熱心なリクエストが多く寄せられ映画化の運びとなった。今回のイベントは東日本大震災により延期になっていたが、本日無事開催。入口には早くからファンが長い行列を作り、場内は満員、場内は熱気で溢れていた。また本作をもって第2作「虹色の硝子」からタッグを組んで来た浜尾京介&渡辺大輔コンビでの作品は最後となるとあって、ファンの期待も高まっている。制作報告会では、現在編集中の本編の一部が特報として初公開されるサプライズに会場からは歓声が起こった。制作報告会には、浜尾京介、渡辺大輔、滝口幸広、馬場良馬、内藤大希、横井健司監督が登壇した。
浜尾京介(葉山託生(タクミ)役):久しぶりにギイとタクミが会うシーンは演じていてドキドキしました。今回の作品は、タクミのお兄ちゃんがベースとなっている作品で、タクミにとってお兄ちゃんとは大切な存在であり、しかし拒んでいる存在でもあります。この微妙な心情を表現することが大変で、今回は考え込んでいるタクミが沢山出てきます。ハラハラドキドキだと思うので、皆さん楽しみにしていて下さい。
渡辺大輔(崎義一(ギイ)役):自分たちはやりきりました。これ以上のものはできないと思っています。第5弾まで続いた作品であり自分自身も2作目から出ていて、思い入れが強い。強ければ強い程もっともっと成長したタクミとの関係を見せることに苦労はありましたが、皆様に支えられてとにかく良い映画が出来たと思います。
滝口幸広(赤池章三役):今回はみんながタクミとギイを支える姿が見られる集大成になってます。撮影では福島のブリティッシュヒルズというところで撮影をしてきて、その後震災があったので、被害者の方々もここに来ているかもしれませんが、その人たちのためにもいい映画にしたいし、日本を元気にする足掛かりになればいいなと思います。
馬場良馬(三州新役):前作でメインを任せて頂いて、そして今回無事に主役であるタクミとギイにしっかりバトンを渡すことができました。僕自身、いつものようにいいとこどりで、タクミとギイの関係をツンデレながらもしっかりと全力で支えていきましたので、楽しみにして頂ければなと思っております
内藤大希(真行寺兼満役):前作では横井監督に相当しごかれました。しごかれすぎて今回は呼んでもらえないんじゃないかって心配してたんです。呼んでもらえてよかった(笑)今回は短い期間ではあったんですけど、とても楽しかったです。それにしてもマオ(浜尾京介)のアップはマジで胸キュンですね!僕も皆さんと一緒に夏の公開を待ちわびたいと思います。
横井健司監督:「今回の作品は制作会社にもリクエストが多く、楽しみである反面、プレッシャーも多く、悩みながら撮影しました。しかし出演者のみんなはやることをしっかりわかっているので、僕が舵取りを間違えなければ大丈夫だと確信出来ました。僕の予想通り、最高の作品に仕上がったんじゃないかと思います。」
イベントは2回行われ、第1回目では3作目の「美貌のディテイル」、第2回目では2作目の「虹色の硝子」の朗読会、そのあとは同窓会と称して、過去のメンバーが一挙に集合し、作品の思い出話に花が咲いた。ファンにとってはたまらないイベントとなった。