映画『脇役物語』脇役が主役!?の映画で名脇役が勢ぞろい!主役を射止めたのは… 今年デビュー30周年!!
この度、益岡徹の長篇映画初主演作、『脇役物語』が10月23日(土)より公開される運びとなりました。
万年脇役俳優のヒロシ(益岡徹)は 私生活でもいつも脇役。突然訪れた恋に動揺しながらも、人生の主役は自分自身だと気づいていく人生讃歌です。公開を記念して、本日10月10日(日)、キャストと監督による舞台挨拶付きプレミア試写会を行いました!“名脇役”益岡徹、デビュー30周年の今年満を持して、長篇初主演作公開!『脇役物語』ならではの名脇役が揃い踏み。
映画『脇役物語』脇役勢ぞろいプレミア試写会
◆日時:10月10日(日)
◆場所:スペースFS汐留 (港区東新橋1)
◆登壇者:益岡徹(54)、津川雅彦(70)、松坂慶子(58)、佐藤蛾次郎(66)、 緒方篤監督
<登壇者のコメント>
佐藤:いつもは映画も寅さんではハンテンですけど、今回は全編スーツです!ネクタイの色もシーンによってかわっていますので、注目してください。
津川:益岡さんの父親役をやらせていただきました。益岡さんはかわいい息子でね、とても素敵な俳優さんで一緒に楽しく芝居しました。監督は新人監督です。アメリカで長い間過ごしてきたからか喜劇のセンスがあって、「日本のテレビみたいな説明的な芝居はしないでください。オーバーにもやらないでください。真面目にやって人が笑ってくれるように作りました」と言って、シーンごとに細かいところにダメだしをしてくれました。指導力のある方で、早口で活気のある監督です。ご期待下さい。
益岡:緒方さんが初めて取り組んだ長編で、情熱と心意気がつまった映画になっています。楽しんでご覧になってください。
松坂:今回は素敵な役をいただきまして、なんと20代の柄本祐くんと恋人同士の役で、どきどきしました。衣装合わせの時に、脚本に書いてある前の2人の出会いを監督がワークショップでしてくださって、そのおかげで、2人ともリラックスして撮影に臨むことができました。「よーい、スタート、アクション!」とおっしゃるんです。自由なのびやかな感じで撮影に臨めました。
MC:今回は「脇役物語」というタイトルですが、名脇役の佐藤さん、最初にお話があったときはいかがでしたか?
佐藤:脇役が主役の映画だから、ついに主役の話がきたと思いました!と思ったら、やっぱり脇役でした。
MC:初めての長編映画主役ですが、演じられていかがでしたか?
益岡:緒方監督とは以前短編映画「不老長寿」でご一緒してから3年ですが、長編を作るにあたってまた僕にオファーしていただき、僕を役者として信用してくれたんだと思い、感謝の気持ちでいっぱいです。主役をさせていただいて、錚々たる方々と一緒に仕事ができて、引き締まる現場でした。現場に見慣れない人がよくいたのですが、出資者と聞いていました。実は、この映画を作る製作費の大部分を、監督の学生時代からの友達が緒方監督のためにお金を出してくれて、成立したんです。僕にはそれが驚きでした。ロケで使った家も、監督のご友人のお宅で、撮影には時間がかかるので、その間ご家族の方はホテルに泊まってくれたり。そういう人たちの想いに応えなきゃという思いが強かったです。
MC:益岡さんをキャスティングした決め手は何でしたか?
監督:前回、短編映画「不老長寿」の配役をするのに、いろんな日本映画を観たんです。その中で、「ぷりてぃうーまん」という映画の中で、区役所に押し寄せてくるおばあちゃんに困る、福祉課の担当が益岡さんでした。その困った顔が面白くて、それで事務所に電話をして出て欲しいというお願いをしました。今回の編集をしているときも、益岡さんのコミカルさが面白くて、笑いすぎて編集が進まないほどでした。最初に益岡さんが警官の格好で走り回ってる絵をイメージして、出来たんです。
MC:現場はいかがでしたか?
佐藤:「アクション!」で撮影がスタートしたのは初めてでした。外国映画みたいでした。みんなが一体となって映画作りをしました。早口な監督ですが、リアルな芝居にこだわって。益岡さんもすごく良いんです。ひょうきんで哀愁があって間抜けなところがあるんですよ。脇役にぴったり。お昼にシチュー作ってきたり、現場は楽しかったです。
津川:アクションというかね、「ロ———リング、アクション!」っていうんだよ。でもたまにね「ロ——リ———ング!」と伸びるときがあるんです。それは綺麗な女優さんが出てるときだけね。くせのある監督でした。現場は楽しかったですよ。
松坂:プレッシャーのないのびやかな感じでした。初日は、お花をもらうシーンで、渋谷のラブホテルがあるところでしたね。見ている人は、悪びれる雰囲気もなく、ホテルに入ったり、撮影を観たり、堂々としていました。現代のカップルってこうなんだな〜と、社会見学もしながら撮影しました。
益岡:お客さんは撮影を楽しんでみていましたよね〜
松坂:時代って変わるんですね。新しい時代の風がいっぱい入っているような映画になっています。益岡さんとも、以前大河ドラマでご一緒したんですが、それ以来ですね。
益岡:永作さんも含め、みなさんご一緒したことがある方ばかりですので、主役は僕だけどみんなで作った感じです。今後、また別の現場でお会いしたときに、「脇役物語」のお話ができたらと思っています。
MC:本当に錚々たる方々ですが、キャスティングはどのようにされましたか?
監督:コメディは演技がうまい人じゃないと務まらないんです。「どうしてあなたの映画にそんな方が出てくれるのか」と思われたと思います。父も撮影現場に来てくれたんですが、「なんでこんな有名な方たちが言うことをきてくれるのか不思議だった」と言っていました。普通キャスティングは候補リストがあって希望順にお願いをしていきますが、今回は第二候補がないままお願いしました。たまたまスケジュールもあって、奇跡的に出来ました。
MC:最後に一言お願いします。
益岡:撮影から一年経ちましたが、こうして今日みなさんにご覧いただけて、わくわくどきどきしています。緒方さんの初長編という成り立ちのあり方もかみしめてもらえたらと思います。
監督:コメディですので、大きな声で笑っていただければと思います。英語字幕もありますし、ご家族や友人、恋人などいろんな方と映画を観に行って下さい。