恋愛ムービーならぬ“縁(えん)愛ムービー”!?『スープ・オペラ』舞台挨拶
阿川佐和子の人気小説をもとにした映画『スープ・オペラ』が、いよいよ10月2日(土)に公開を迎える。この公開に先立ち、9月24日(金)に、主演の坂井真紀を招いての一般試写会が開催され、大盛況のうちに幕を閉じた。
本作は、30数年一緒に暮らしていた叔母のトバちゃんが家を出て行き、人生はじめての一人暮らしを余儀なくされたルイの前に、自称画家だとなのる怪しげな男(トニー)といつも明るい頼りなげな若者(康介)が同居することとなり、ルイの人生に小さいながらも心の変化が訪れる。疲れた心に“ほっ”と一息つかせてくれるファンタジームービー。
原作者・阿川佐和子について聞かれた坂井真紀は、「阿川さんとは、この映画の主人公ルイと言う役が、(私には)すごく五感を研ぎ澄ましている人だからこそ、孤独を強く感じたというお話をしていて。でも阿川さんには、孤独すぎたから、結婚したんでしょって、孤独=結婚みたいなイメージがついたみたいで、お会いする度に、寂しいから結婚したんでしょって言われるんですよ。だからもう、そういうことにしてます(笑)」と会場の笑いを誘った。
また、イベントに駆けつけた一般客からの「共演者の方々はどんな方ですか?」との質問には、「AAAの西島さんは、若いのに大人っぽくて。まるでマネージャーさんのように色々お世話を焼いてくれましたよ。若いのに、オヤジみたいでした。藤さんは、少年のような方でした。かっこいいですね〜。ふらーっと現場に現れて、映画のトニーさんのまま。衣裳のアロハが私服のようでした。」と劇中同様和やかな現場の様子をうかがわせるエピソードを語った。
そして、主人公ルイを中心に“家族や恋人や友人とも違うけれど大切な”個性豊かな人たちの、人と人とのつながりを描いた本作を、共演した藤竜也の言葉を借りて、恋愛ムービーならぬ「“縁(えん)愛ムービー”です!」と締めくくり、会場を沸かせた。