2010 年11月6日、シネマライズほかにて劇場公開予定のロウ・イエ監督の新作『スプリング・フィーバー』が、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2010にて7/19(月・祝)特別先行上映され、主演男優チェン・スーチョンとチン・ハオがQ&Aセッションに登壇した。

多くの観客が詰めかけた会場のスパイラルホールにふたりは登場し、司会そして参加者からの質問に回答した。
ロウ・イエ監督が前作『天安門、恋人たち』により5年間の映画制作禁止を当局より受けているなかでの撮影だったことについて触れた。
チン・ハオは「俳優として、そして中国公民として道徳観はしっかり持っています。
ロウ・イエ監督と一本の映画を撮るということは、それに照らし合わせてもまったく違反しないもの」と堂々と発言。
チェン・スーチョンの「中国では同性愛というテーマの作品は本当に少ないので、確かに迷いはあった。
でもひとりの俳優としてこの役をやりとげる意義があると思いました」 という言葉からも、ふたりが監督に全幅の信頼を寄せていることが伝わった。

南京を舞台に男女5人の恋愛模様が交錯する今作について、「ゲイでもバイセクシャルでもストレートでもない、セクシャリティにとらわれない自由で純粋な人間関係が描かれている。新しい関係を模索する中国の若い人たちをテーマにしている映画だと解釈した」という司会者の感想に対し、チン・ハオは「それをわかってくださったことに感動しました」と感謝を伝え、チェン・スーチョンは「シンプルな人としての愛するという情感を表現したかった」と答えた。

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