9月19日(土)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショーとなるハリソン・フォード主演最新作『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』につきまして、特別講師に竹田圭吾さん(ニューズウィーク日本版編集長)、特別聴講生にマリエさんをお呼びして、本日高校生試写会を行いました。

■日時:8月24日(月)
■場所:芸能花伝舎(元淀川第三小)S2教室 新宿区西新宿6-12-30

すでに映画を鑑賞した25人の高校生の前に特別講師の竹田圭吾さんが登場。
竹田さんの紹介で、特別聴講生として登場したのは、青いスパンコールのセクシー衣装を着たマリエさん。

竹田さん「今日は映画の内容について、マリエさんをお呼びして、みなさんと一緒に
考えていきたいと思います。」

マリエさん「よろしくお願いします」

竹田さん「マリエさんは海外留学をされていたと聞きましたが、どんな国に行かれ
ましたか?」

マリエさん「14歳までオーストラリアのメルボルン。15歳からはアメリカのフロリダ、
シカゴなどです」

竹田さん「それでは、外国人のお友達も多いですよね?

マリエさん「いろんな人種の友達が多いです。」

竹田さん「この映画を見ていて一番印象的なことは?」

マリエさん「私が今まで触れてきたカルチャーが本当に鮮明に出ていました。日本人
にはわからないかも知れませんが、でもだからこそ、日本人が観たら素直に受け止め
られるかもしれませんね。」

竹田さん「ボクはこの映画を観て、まず思ったのがリアルだなということでした。
映画だから誇張されているんじゃなくて、前からアメリカで起きていることが、本当
にリアルに描かれていた。
そもそもアメリカは移民でできた国なんです。移民が増えたのは19世紀で、ヨーロッ
パから約6,000人ぐらいの人がアメリカに移った。それと奴隷。その当時のアメリカは
ヨーロッパの人と奴隷でできた国だったんです。」

竹田さん「マリエさんが気になった登場人物は?」

マリエさん「うーん、みんな気になったんですが、よく触れてきた人たちは、コリア
ンやユダヤが多かったので、映画を観てわかる気がしました。」

竹田さん「コリアンの家族などは、なんでアメリカにこようと思ったか?」

生徒「わからないです。」

竹田さん「それはチャンス(機会)です。昔の移民もそうで、ヨーロッパで戦争など
があって、少なくとも生活が豊かだったわけではない。だからもっとましな生活に憧
れたり、豊かな国でチャンスをつかもうと思ってアメリカに行ったんですね。」

竹田さん「映画の中でハリソン・フォードはずっと悩んでいますが、なんで悩んでい
るんでしょう??

生徒「自分の仕事に忠実であるために、移民を追い払おうとしていたから。」

竹田さん「そうですね。ボクが勝手に思ったのが、ハリソン・フォードは移民で成り
立っているアメリカという国が、この人達を追う払う権利があるのかなと思ったん
じゃないかと。アメリカは移民で築かれた国で、移民としてやって来てアメリカに
貢献している人や有名になった人がたくさんいる。だから葛藤があるんじゃないかな。
それでも仕事に忠実なところもあるし、全てを受け入れていたら、今のアメリカと
いう国が社会として壊れてしまう。そうなると、みんなが不幸になるというのがわか
っている。」

竹田さん「日本も今後、労働力人口が減っていくため、移民を受け入れて行こうとい
う動きがある。マリエさんは、オーストラリアやアメリカに行った時に、肌の色や髪
の色、人種の違いがあったと思いますが、その上で生活をして気がついたこと、気を
使ったことなどありますか?」

マリエさん「私はハーフなので、小さい頃は嫌なことが多かったです。名前で苛めら
れたことも多かったし、ルックスも苛められたこともありました。
なので反対に外国へ行った方が受け入れられましたね。」

竹田さん「長い期間があってそんな中で移民を受け入れるという社会ができる。今の
日本はそういう体制ができているのか、できるのかが問題。意識している部分がある
と思うけど、マリエさんは、違う人種と話すときに気をつけてることはありますか?」

マリエさん「気をつけることは、本当に無数にあります。黒人と話す時なども。」

竹田さん「話し方が?」

マリエさん「国によってはどういった言葉を使ったらダメだとかがある。
黒人は、『僕たちはアメリカ人じゃなくてブラックピープルだ』と言ったりするし。
コリアンも言ってはいけない言葉がたくさんある。」

竹田さん「移民を受け入れることは、いいこともあると思う。日本人がもってない
物を持っていることも、刺激になる。アメリカも移民がきたから、世界的に飛躍した。
だから、移民も社会や国の中で活躍できることを保障しないといけない。
それには、まだまだ日本はアメリカやオーストラリアに比べると慣れていないから、
真剣に考えないといけない。」

竹田さん「移民を受け入れる国になったとして、どういうことを意識したらいいと
思いますか?」

マリエ「どんな音楽好き?と同じ感覚で、アメリカ人は『どこ出身のアメリカ人な
の?』と聞くんですよね。日本人はそういうのはないじゃないですか。
でも『相手の好きな音楽を好きになってみる』というのが
大事で、相手の人種を見てあげるのが最初の一歩なんじゃないかなと思う。
それでダメならダメで諦めればいいし(笑)でも、その最初の一歩が大事ですよね
。」