世界遺産“沖縄・なかぐすく中城城跡”でイベント開催『真夏の夜の夢』“沖縄のおばあ”平良とみさんも登場!
7/4(土)18:45より、映画『真夏の夜の夢』の先行上映会が、世界遺産として知られる沖縄の“中城城跡”にて行われました。500名を予定していた屋外会場には、1100名のお客様が集まり、大盛況となりました。歌あり、ウチナー芝居あり、映画ありの3時間弱。参加者全員が劇中歌の弥勒節を歌い、あらゆる幸せを願うという感動的なフィナーレを迎え、まるで『ニューシネマ・パラダイス』の一場面を見ているような幸せなひとときとなりました。
■演目 ①中城村津覇伝統芸能保存会による獅子舞 ②平良とみ、進ご夫妻がキジムン(精霊)を呼ぶ儀式 ③照屋政雄 「チョンチョン キジムナー」ほかライブ ④民謡歌手・神村るみ子 「トゥバラーマ」ライブ ⑤桜坂市民大学劇団のウチナー芝居「オホホとカニメガの恋」(中江裕司脚本、平良夫妻演出) ⑥映画『真夏の夜の夢』の上映 ⑦歌手・藤澤ノリマサ エンディングテーマ「愛の奇跡」ライブ ⑧中江裕司監督、出演者の舞台挨拶、柴本幸ビデオメッセージ ⑨参加者全員でカチャーシー、マジルー(蔵下穂波)「弥勒節」独唱、参加者全員で合唱
中江裕司監督が構成・総合演出を手がけたイベントは、勇壮な獅子舞で舞台を清めることから始まった。まるで生きているかのようなその見事な動きに、会場中の観客からはため息が。そこに“沖縄の人気者”平良とみ、進夫妻が登場。“キジムン(精霊)と一緒に見る”がコンセプトのイベントの為に、キジムンを呼び寄せる祈りを捧げ、いよいよ演目も本番に。照屋政雄、神村るみ子のライブで会場が温まったところで、桜坂市民大学劇団によるウチナー芝居が開演。『真夏の夜の夢』の劇中劇の以前の出来事を見事に描き出した。演出を手がけた平良夫妻が心配そうに舞台裏から見守った。そして、いよいよ映画『真夏の夜の夢』の上映が開始に!中城城跡の二の郭に建てられたスクリーンに、大きなガジュマルの木が現れキジムンの王(平良とみ)の姿が浮かび上がり、観客が映画の世界に引き込まれていった。その美しい伊是名島の景色と映像、笑いあり、感動ありの映画に、会場はひとつになった。映画が終了して、エンドロールが流れ始めると、城壁のアーチ門に藤澤ノリマサが登場。エンディングテーマ「愛の奇跡」を熱唱!その幻想的な演出に会場からは惜しみない拍手とため息がもれた。その後、行われた舞台挨拶では、平良進さんが「昔はキジムンと人間が共存していた。そういう世の中になれば穏やかな世の中になる」とコメントし、中江監督が「あらゆる沖縄の人達に助けられてこの映画を作ることができました。ありがとうございます」と感極まった様子。カチャーシーを踊って大団円かと思われたその時、「オレ様を忘れるな!」とキジムン(精霊)のマジルー(蔵下穂波)がなんと城壁の上に現れた!「弥勒節」を独唱した後、会場が一体となって合唱。「オレ様はいつでもどこでも、みんなの最高の幸せをお願いしている。オレ様のことを忘れないで。また、映画館で会おう!」と城壁から消えた。その感動の瞬間に、会場を埋め尽くした1100人の人々からは拍手と大歓声が上がった。