主人公は、日本人ヤクザの父とタイ人の母との間に生まれゼン(禅)と名づけられたヒロイン。
無敵のスーパーパワーに恵まれた美少女が、屈強な男たちをバッタバッタとなぎ倒していく……。
そんなヒロイン・ゼンの父親役、マサシを演じるのは「歩いても 歩いても」「青い鳥」など出演が目白押しの阿部寛さん。本日、阿部寛さんをむかえ、映画『チョコレート・ファイター』の舞台挨拶が2009年5月23日新宿ピカデリーにて行われた。

Q:映画『チョコレート・ファイター』の出演経緯はどのようなものだったのでしょうか?
(阿部寛)「突然、タイ映画の話が来たとマネージャーから聞きました。『マッハ』を監督したピンゲーオ監督の作品であると聞き、すごいアクション映画の依頼がきたなと思いました。あまり大き過ぎないアクションであれば、と出演を快諾しました。」

Q:『マッハ』の感想は?
(阿部)「リアルで嘘のないアクションに驚きました。迫力と衝撃が伝わってくる映画です。」

Q:日本とタイでの撮影の違いは?
(阿部)「タイの撮影はのんびりしています。私は1年半〜2年かけての撮影でした。タイの人々は海外の人に対してとても親切。相手に親切にする事で自分に返ってくるという精神を持っているんです。アクションに関して言えば、命知らずの撮影を平気で行うのがすごい。『マッハ』の時も同様だったそうですが、現役のスポーツ選手を起用するんです。キックボクシングの選手など。本気のアクションへのこだわりを久々に感じました。」

Q:ピンゲーオ監督はどんな方でしたか?
(阿部)「大物がくる!と自分の事をびびっていました。そんなことはないのに(笑)監督はとても親切な方で、一緒にご飯を食べに行ったりしていました。」

Q:ジージャーさんのアクションをご覧になり、いかかでしたか?
(阿部)「テコンドーを11歳の頃から習っているそうです。タイでは生徒にテコンドーを教えていた経験もあるそうで、小さい身体ですが、すごい体力の持ち主です。CGを使わないアクションに対する彼女のこだわりは、リハーサルの時点から実感しました。」

Q:今後、海外からのオファーが来たら?
(阿部)「タイでの撮影はとても面白かったです。また挑戦したい。他の国ですとインド映画に興味を持っています。2年前にインド映画のオーディションを受けた事があるんですよ。落ちてしまいましたが(笑)映画『歩いても 歩いても』で共演した樹木希林(きききりん)さんからは『あなたはインドの血が入っているの?』と言われまして(笑)顔が濃いからでしょうか。インド映画は、何が起こるか先がわからない所がいいですね。」

Q:最後に、試写会にいらしたお客様にメッセージをお願いいたします。
(阿部)「新型インフルエンザがはやっている中、劇場まで来て下さりありがとうございます。この映画を観て何か面白い発見をみつけ、お友達に伝えてもらいたいです。」

(Report:椎名優衣)