歌舞伎界のプリンス=尾上菊之助が、本格アクションに挑んだ現代劇初主演作。ヒロイン・美蘭を演じた稲森いずみは、悪女へのチャレンジで見事新境地を開拓。本作の鍵となる会長500には「エースのジョー」こと♠宍戸錠が扮し、往年の日活アクションが復活!東映のスター松方弘樹とのガン対決はまさにファン垂涎の一戦。そのほか松岡俊介、斎藤洋介ら日本映画界に欠かせない演技派の役者が脇を固める。監督は国内外から注目され続ける鬼才・林海象。息もつかせないストーリーをさらに深みのある物語へと昇華した一級のエンタテインメント大作が誕生!!

■日時: 4月21日(火) 18時30分
■会場:恵比寿ガーデンホール

宍戸・松方がステージ両脇から登場し、サプライズのガンアクション!銃弾が飛び交い、二人の胸元には血が・・・
大御所二人の演技に思わず客席からは「おぉー」という声。尾上さんもガンを撃つポーズで登場し。稲森さんのチャイナドレス姿に客席からはため息がこぼれでた。

■登壇者コメント
林海象監督(51):毎回チャレンジがあるのですが、50作品くらいこのシリーズをやって、今回が集大成になります。この作品は暗号を中心に据えています。なのでまず暗号を勉強しました。そして最大の魅力はキャスティング。今までいくつも映画を撮ってきましたが、ほんとにほんとに今回のキャストの皆さんに感謝しています。菊之助さんとはかねてよりご一緒したかったので、歌舞伎界から探偵界へようこそ、ですね。
尾上菊之助(31):監督が愛情を込めてやっていらっしゃるシリーズに、このスーツを着てでれるなんて、かけがえのない経験です。キャストの皆さんと1カ月近く上海で過ごしましたが、撮影が終わってからも合宿のように楽しみました。良い思い出です。この作品は1つの暗号を解いていくなかで、愛憎・欲望・絆が紡がれていきます。それを感じていただければと思います。そしてそれらが林監督が描くクールな映像美の中に描かれています。宍戸さん松方さんの激しいアクションも見どころです。
稲森いずみ(37):中国語は基礎から1カ月くらいレッスンしました。撮影に間に合うかなと不安だったのですが、上海に入ってから中国の方たちとやりとりする中で身近になって、やっと自分の中にすんなり入ってきた気がします。菊之助さんはいつも紳士で、誠実で、好奇心旺盛ですね。ご一緒できて楽しかったです。いつもぴしっとしてて何事にも動じないところがクールだなと思いましたね。
宍戸錠(75):56年映画俳優やっています。「おくりびと」のような人の心を描いた作品も好きなのですが、信条として僕が大好きなのは活劇大娯楽!高齢者ですが、ひっくり返っても大丈夫だから!松方さんも菊ちゃんもすごいよ!稲森さんの背中もステキです(笑) 松方さんもベテランですから、息の合った演技ができていると思います。お楽しみください。
松方弘樹(66):まず楽しい役だなあと思いました。また錠さん演じる会長の10歳ほど年上の役ですが、実年齢は僕が9つくらい下。監督は「違和感ないよ」って言うんだけど、演じてる身としてはやっぱり違和感あるんだよね。髪を染めたり、髭を白くしたりしました。ざっと90うん数歳の役です。よろしく!