芸人、構成作家だけでなく俳優、料理人などマルチな活動が注目を集める“キム兄”こと木村祐一が初監督した話題の映画『ニセ札』が4月11日、公開初日を迎え、テアトル新宿での舞台挨拶には、木村監督ほか、主演の倍賞美津子さん、青木崇高さん、村上淳さん、西方凌さん、三浦誠己さん出演者一同とともに登壇。

木村監督
「号泣したいです。待っているときから、もう・・・泣いております。もう感動で・・こんな感動をこの年に味わえるなんて思っておりませんでした。
この(劇場の)壇上に上がったのは、10何年前に、吉本の芸人のダイノジのゲストで上がったのと、『松ヶ根乱射事件』の山下敦弘監督と(トークショーで)上がったのと、三木聡監督と対談したのと、今回で4回目なのですが、まさか自分が監督という形でこの壇上に上がれるとは夢にも思っておりませんでした。
スタッフの方々に感謝しかありません。本当にありがとうございます。」
と涙ながらのコメント。

倍賞美津子さん
「監督、良かったですね。春だから最後の桜を見にみなさん外に出ているかと思ったのですが、劇場に足を運んでくださいましてありがとうございます!」

青木崇高さん
「去年の6月〜7月に監督の地元でもある京都で撮影をしていたのですが、本当に風も気持ちよく、すばらしい風景で撮影できたことも感謝している。監督もご飯に連れて行ってくださったり、楽しい思い出がたくさん出来ました。」

村上淳さん
「木村監督、おめでとうございます。」

三浦誠己さん
「僕は役者やる前に吉本で芸人をやっていたのですが、そういうところも木村監督には溢れんばかりの愛情を頂きまして、親が子に与える愛情を一人の男に注いでくださった木村監督に感謝して、この作品に出演できたことを誇りにこれからも映画界で頑張っていきたいと思います。」

西方凌さん
「映画は初めてだったのですが、いろんな方に支えていただいて、このキャストの方々と一緒に立たせて頂いていることをありがたく思っています。
木村監督と、みなさんと一緒に参加できたことを一生の思い出にして頑張っていきたいと思います。」

監督としての初日の壇上に立てたことを感激する木村だったが、さらにここでうれしい発表が。
『ニセ札』が8月下旬に行われる第33回モントリオール世界映画祭のコンペティション部門で正式招待されることが決定したという。

木村監督
「去年は『おくりびと』が賞を頂いた映画祭ということで、有名になった映画祭ですよね。 第一回の映画祭には倍賞さんも行かれている映画祭ということで、胸を張って行きたいと思います。 みんなの代表ですから。さらに嬉しかったのは、モントリオール映画祭からの招待のことを聞いて、ダウンタウンの松本さんから「良かったな。」というメールを頂きました。「オレも頑張るわ。」と。
ずっとダウンタウンさんを見てやってきましたので、そういう方からのメッセージをいただけて嬉しかったです。」

◆『ニセ札』公式サイト  
www.nisesatsu.jp

(Report:綿野かおり)