アジアのメディアもこの舞台挨拶の為に来日!!派遣労働者の生の実生活を映し出したドキュメンタリー映画『遭難フリーター』の初日舞台挨拶が渋谷ユーロスペースにて、3月28日に行われた。そして監督・主演の岩淵弘樹と、プロデューサーの土屋豊が登壇した。

制作していく中で、監督岩淵さんは、自身が4年半大学で勉強してきた事より、土屋さんと構成した2ヶ月が
とても勉強になったようで、「あの大学生活はなんだったのだろう・・・?」と吐露してしまう場面も。”監督”と呼ばれるのも最初は、違和感があったようだが、取材をうけているうち、色々な着眼点を見れておもしろかったそうだ。そんな彼に土屋プロデューサーは、「撮影中は、彼は自分がどういう状況に置かれているのか分かっていなかったと思うけれど、公開が決まって、作品を説明しなければならない時などが出てきて、自分のいた状況と社会とのつながりを語れるようになってきたようです」と映画監督としての成長ぶりを語ってくれた。そんな監督の一番のこだわりは、ラストシーンのようで、「ラストシーンにはポカーンとなるかもしれないけど、少しでも希望を見せれるようにしたかったので」とコメントをするのだが、会場前列のお客さんから「あれは希望じゃないよ!」と言われる始末。その言葉にショックを受けつつも、最後は来てくれた観客
に対し、「わざわざ来てくれてありがとうございます」とお礼を述べ、土屋さんも「5〜6人に是非勧めてください」と挨拶し舞台をしめくくった。

映画『遭難フリーター』は3月28日よりユーロスペースほかにて全国公開中

(Report:長島美秋)