宮崎あおい「このパンクは好きです!」 映画『少年メリケンサック』公開直前会見
主演・宮崎あおい、脚本/監督・宮藤官九郎の超大型話題作『少年メリケンサック』2月14日(土)の公開を間近に控え、公開直前会見が2月3日(月)新宿の厚生年金会館にて行われた。
出席したのは宮崎あおい、宮藤官九郎、木村祐一、ピエール瀧、田口トモロヲ、三宅弘城、勝地涼の7名。今回、映画の宣伝のために仙台・札幌・愛媛・広島・富山・大阪・福岡・名古屋の9ヶ所を宮藤と共にまわった宮崎と、さらに今後沖縄と宇都宮に行く予定の宮藤は全国キャンペーンを振り返り、
「この企画にOKを出してくれた東映さんが一番パンクだと思います(笑)。この映画のため、あおいちゃんと各地をまわりましたが、あおいちゃんの良いところは僕を褒めてくれるところ。でも今後、同行者が三宅さんになるなんて……」(宮藤)
「試写会場が笑いでいっぱいだったと聞きました。キャンペーンではシャイな県とテンション高い県とで、県民性が見えた気がします。いろいろなところをまわりましたが、その度にすごく皆さんからパワーをいただきました」(宮崎)とコメント。
他の出演者たちは撮影中の一番の思い出を聞かれると、口を揃えて「キム鍋!」。どの現場でも大好評だという木村特製の“キム鍋”がまたもや支持を得たことに対し、木村は「映画1本で1鍋と決めているんです。(質問で「このバンドで紅白出場は?」と聞かれると)紅白より、キム鍋が商品化される方がうれしいです。うそです(笑)」とご機嫌な様子。しかし、バンド<少年メリケンサック>のメンバー、アキオ(ba.)こと佐藤浩市が欠席している理由について、「作品のすばらしさも去ることながら、僕はカッコいい佐藤さんの弟役で出演させてもらえたことがうれしかった。でも、とうとうしびれを切らして本日佐藤さんは欠席されて……」と悲しげに語り、笑いを誘った。
(実際の欠席理由は、別の作品をイタリアで撮影中のため)
また、撮影後に宮崎が共演者の方々に手紙をプレゼントとしたという話で大いに盛り上がった。「あおいちゃんから撮影後に手紙をもらったんですよ!それをプロデューサーに“みんなの前で読め!”って言われて・・・」との三宅の言葉に、「え!みんなの前で読んだんですか!?」と驚く宮崎は、「皆さんが私のクランクアップに来てくれたのに、私は皆さんのアップ日に行けなかったのでせめてお手紙でもと……。でも、皆さんの前で読まれたということを今初めて知ったので、恥ずかしくて帰りたい気分です」と頬を赤らめてうつむいた。
そんな宮崎を尻目に他の共演者たちは「俺ももらったけど大事な部分は皆の前では読まなかった!」などとうれしそうに自慢しあっていると、「僕はキム鍋も食べてないし、手紙ももらってないけど、自分的には歌を歌うシーンをがんばりました・・・」と寂しそうに話す勝地に、大爆笑する出演者たち。そんな勝地があま〜い歌声を披露するシーンには注目だ!
また、三宅曰く「エキストラもがんばってくれたし、俺たちもヒーヒー言いながらがんばった。木村さんも老体にムチ打って・・・」という凄まじいライブシーンは見逃せない。
最後に宮崎は「パンクは好きになりましたか?」と聞かれ、暫し沈黙した後「今までそもそもパンクというものがわからなかったんです。でも、この映画に参加して初めて教えられました。パンクが好きになったかというと・・・この4人が歌っているパンクはすごく好きです!」と元気よく答え、笑顔を見せた。
(Report:Naomi Kanno)