12月6日(土)丸の内ルーブルにて、『252生存者あり』初日舞台挨拶が行われました。出演者が勢ぞろいし、伊藤英明さん演じる静馬と、桜井幸子さん演じる由美の娘役の大森絢音さんが、昨晩書いたという手紙を披露。伊藤さん、桜井さんを『パパ』『ママ』と呼び、まるで本当の親子のような姿がとても微笑ましく、観客の中にも涙をすする家族がいたりと、本作品の持つ『人と人との絆』を強く感じさせる会見となりました。

■登壇者:伊藤英明さん、内野聖陽さん、山田孝之さん、香椎由宇さん、MINJIさん、山本太郎さん、木村祐一さん、桜井幸子さん、大森絢音さん、水田伸生監督

Q伊藤さんへ⇒地方キャンペーンはいかがでしたか?
伊藤:キャンペーンは過酷でしたけど、ひとりひとりのお客さんの顔をこうして見ることができた時に、報われた気持ちになりますね。

Q:内野さんへ⇒伊藤さんとは初共演とのことですが、いかがでしたか?

内野:ほとんど撮影が一緒じゃなかったけれど、救出シーンはすごくほこりまみれだったので、うがいの仕方を教えましたね(笑)。うがい薬2本もらいました。隊長ですので、隊員に対してしめしをつけないといけないと思いまして、タバコもやめました。そしたら、『隊長が辞めるならオレもやめます!』と皆が次々と言いだして、結果的に全員が辞めてましたね。そんな僕は控え室の隅でこっそり吸ってました(笑)

Q:山本さんへ ⇒レスキュー隊員として演じてみていかがでしたか?
レスキュー隊の方々は日々命をはって、「救助を求める人を絶対に助け出す」という一心で活動されているわけなんですけど、僕はその魂を全ての人に注入したいという気持ちでいっぱいなんですよ。 朝9時から日没くらいまで本当に激しい訓練をして頂いて、大変だったのですが、なによりも内野さんの熱さには参りました。びっくりしたのは、稽古初日から『隊長』としてレスキュー隊員をまとまていったんですよ! でもさっき煙草を陰で吸ってたと聞いて、「このニコチン野郎!」と言いたいですね(笑)

ここで子役の絢音ちゃんが昨晩書いたというお手紙を披露しました。

『この映画が公開されて、たくさんの人たちに観てもらえると思うととてもうれしいです。オーディションに受かって、ろうあ者という耳が聞こえず、声もでない役だと知った時に心配になりました。それでもたくさんのスタッフの方たちが、私よりもじっと長い間寒い所でお仕事をしている姿を見たときに「寒い」とか「疲れた」とか言ってはいけないと思いました。ここまで頑張れたのはたくさんにスタッフのおかげです。ありがとうございました。
そして水田監督。最初は何も教えてくれない監督だなあと思ったけれど。とても親切に私が分かるまで教えてくれました。何回もやりなおして最後にOKが出た時は、親指を立てて「グッー」とやってくれたのがとても嬉しくてまた頑張ろうと思いました。
そしてパパとママ。
私の実家は愛知県にあるので、撮影の長い間、自分のお母さんと会えなくてさみしかったけど、桜井さんが一緒に絵本を読んでくれたり、お母さんみたいだったので、だんだん寂しいとは思わなくなりました。ありがとうございました。そして、パパ役の伊藤英明さん。いつも濡れていて、泥がついていたけれど、『しおり大丈夫か』『しおり寒くないか』『しおりこっちにきたらあったかいよ』『しおりグミ食べるか』
といつも話しかけてくれました。私の本当のお父さんと同じくらい気に入ってくれて、この映画でも、もうひとりお父さんができたみたいで嬉しかったです。パパ、ありがとう大好きです。』
しおり役の絢音より。

水田監督:絢音ちゃんの手紙の方が、映画より感動できるんじゃないかと思いますね。ここにいない方々にも、本当にたくさんご協力頂きまして、無事公開を迎えられたことを心よりお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。