KINOTAYO映画祭にて、観客賞を受賞した村松監督の初長編映画『アリア』初日舞台挨拶!
【あなたは「あたし」のことを好きでしたか。】映画界の新しい才能の原点がここにある。今冬、もっともセンチメンタルな初恋の話。11月29日(土)に映画『アリア』の初日舞台挨拶が、原田佳奈・大塚朝之・村松亮太郎が参加し行われた。今年の3月に劇場公開された、本作の監督である村松監督作品『ヘイジャパ!』が、フランスで開催されている日本映画の祭典、KINOTAYO映画祭にて、ノミネートされた日本映画の中から、見事、観客賞を受賞した。なんと、この本作は撮影を経て5年越しの作品である。
そんな5年越しの作品について、
(村松監督)「5年経って子供が生まれるような変な感じ。映画は撮って作品が出ないと生きないわけだからとても嬉しい。この作品は長編初作品として作ったもの。自分のパーソナルな部分がものすごく出ていると思うから、恥ずかしい。しかし、そんなパーソナルな部分があるから、それが逆に生生しく本作に生きているのだと思う。」
(原田)「少し恥ずかしい。5年前の自分って、今の自分と全然違う。この作品はお蔵入りと思っていたので(笑)・・・素直に嬉しい。」
(大塚)「僕は2年間芸能活動をしていなかったので、作品が公開されることはモチベーションがあがり、嬉しい。」と、それぞれ喜びの声を語った。
演じた役柄について、
(原田)「なんというか、5年前のことを思い出さなければ・・(笑)。撮影は本当に大変だった。監督は私を初めてみた時「ミチがいる!」っていってくれて。自分のどこが【ミチ】なんだろう?って思いながらも、撮影を重ねていくうちに、自分自身が段々とミチになっていって・・。本作を観て私のことを「あれは、原田佳奈じゃなく、【ミチだ!】って思ってくれたら嬉しい。」と、話した。「あの役が今まで1番よかったんじゃないの?」と、村松監督は、原田佳奈を褒め称えていたが、一方で大塚朝之のことについても、
(村松監督)「映画を観てくれればわかると思うが、あの大塚君の演じた役は、大塚くんしかできないものだった。」と述べた。
(大塚)「この作品の撮影中の時期は、精神的にも、季節的にも非常にきつい時だった。でも、そんな思いをしたからこそ、スタッフの人とも一丸となり、とても思い入れのある作品。」と、答えた。
さらに舞台挨拶中には、映画にちなみ「初恋」についてのお話も。村松監督にとっての初恋とは、「中学1年から高校1年」ずっと好きだったという人との恋。原田佳奈は、小学3年の時に、両思いではあったものの、なにも発展せず終わったという。大塚朝之は幼稚園の時に初恋をしたという、出演者それぞれの初恋話を披露してくれた。
5年という歳月を経て、綺麗さに磨きがかかった原田佳奈。その綺麗さの秘訣とは、
(原田佳奈)「良い出会いだと思う。それは、仕事においても、人においても。」と、答えた。
そんな5年越しの本作を是非とも、ご覧になってみてはいかがだろうか?
今とは、「全然違う」という5年前の原田佳奈さんに、是非ともご注目してみては?
(Report:大倉真理子)